【コラム】終息を見据えた中国の国内需要の動きと今後のインバウンド観光

2019年末、中国武漢市において発生したとされる新型コロナウイルスは、世界中で感染が拡大し、世界中で多くの犠牲者が出ました。この度の新型コロナウイルスは世界中に大きな影響をもたらし、インバウンドにも大きな影響が出ています。

本記事では、中国滞在経験のあるライター・BILLIKENが、新型コロナウイルス終息後のインバウンドについて考察しました。

新型コロナウイルスによって変わった中国国内需要

新型コロナウイルスの流行により、中国国内では武漢市などにおいて都市閉鎖が行われました。これにより、中国では、世界に先がけて感染拡大を食い止めつつあり、現在では人の動きや経済活動が回復方向に向かっています。一方、第二波がいつ起こるか分からないため、依然として中国国内では予断を許さない状況ですが、武漢市民全員に対してPCR検査をするなど拡大阻止の対策も取られています。

中国では、現在、世界に先駆けて新型コロナウイルスを封じ込めたことにより、国内経済が動き出し、自家用車や生活家電などが売上を伸ばしているようです。中でも、新車販売台数は急速なV字回復を見せており、中国国内の4つのトヨタの工場はフル稼働しているそうです。その理由のひとつは、公共交通機関の利用を避け、密な接触を避けるためだと言われています。そして、生活家電の需要の高まりは、自宅での生活を充実させるためだそうで、調理器具やDIYの材料の売り上げがアップしているようです。

新しい生活様式がもたらした旅行需要

新型コロナウイルスによる外出自粛によって、中国では人との接触を避けることを念頭にした「新しい生活様式」に合わせた需要が始まっています。そのため、今後もマイカーや、自宅で使用するものが売れると予想されています。

一方、旅行の需要も高まっていますが、その内容も大きく変わりつつあります。5月の国内旅行は4月上旬より大幅に増加し、少ない人数で短期間、近距離で行ける旅行が増加傾向にあります。今後は、外出制限や出国制限が徐々に緩和され、旅行需要も伸びると予想されますが、国外の旅行に関しては世界情勢に合わせて、慎重になると予想されています。

中国のインバウンドの動きは、日本政府が中国からの入国許可を行わない限り、見通しが立たないのが現状です。しかし、中国国内では日本旅行を前向きに考えている人が多くいるようです。中国国内では、日本は安全な地域であると判断しています。規制緩和がされたら旅行したいと考える人も多く、その時を待ち望んでいる声が挙がっているようです。

規制緩和後に日本がするべきインバウンドへの取り組み

日本においては、新型コロナウイルスにおける緊急事態宣言が5月に解除され、6月末の時点では、各都道府県移動自粛解除も行われ、人の動きが回復しています。感染状況にもよりますが、今後も何もなければ、段階的にインバウンドの受け入れを行う可能性が高いと言えます。

また、中国からのインバウンドが多い10月の国慶節まで、第二波もなく、感染が終息に向かえば、これまで以前のように観光業は活発化することが予想されます。来年には延期された東京オリンピックもあり、さらにインバウンドが増える可能性もあります。とはいえ、現状ではまだどうなるのか、世界の情勢は不確定です。

しかし、今後、感染終息後にインバウンドが増えることは必至です。その時のために日本が出来ることは、インバウンド回復後の需要に備え、日本国内でインバウンドが消費しやすい環境を作ることが重要なポイントになるのではないでしょうか?

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執筆:BILLIKEN

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