日本ではYOUTUBEなどで中国メイクが注目されていますが、中国現地のメイク事情はどのようになっているのでしょうか？
この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、中国の現在のメイク事情や、トピックについて解説します。
中国のハイブランドコスメ市場を席巻する新興ブランド
中国では経済成長と共に、メイクアイテムへお金をかける人も増えてきました。しかし、中国では、ハイブランド品となると欧州の有名ブランドばかりで、国産のメイクアイテムの人気は今一つという状況でした。しかし、2021年に中国に登場した新興ブランド「YUMEE」がその流れを変えました。このYUMEEは、日本の東色ピグメント株式会社という企業がOEMで製造を委託されているブランド。工場は中国にあり、中国産ながら、日本の企業が製造している“日本品質”ブランドとして中国で認知されています。
YUMEEは価格帯も含め、ハイブランドという扱いになるラグジュアリー感たっぷりのブランドです。商品展開も高級志向で、中国のブランドとしては異例だと言ってもいいでしょう。それまで中国でハイブランドコスメと言えば、欧州のブランドが有名でした。それは、中国国内において、自国産のハイブランドコスメが登場したことは、中国人からも歓喜の声が上がり、すでに多くの指示を獲得しています。
日本品質が人気の鍵を握る
中国の新興ブランド「YUMEE」は、日本の企業が製造していることが周知されており、日本製メイクブランドの品質の高さを知る中国人からも多くの支持を受けています。日本の化粧品のレベルの高さは、中国ではすでに周知の事実で、欧州ハイブランド並みの人気を誇ります。そのため、日中合同で開発されたYUMEEは、中国でハイブランドコスメとしての浸透も早く、市場を席巻。このYUMEEは、現在では中国のみの展開ですが、今後、日本にも“逆輸入コスメ”として販売されることが期待されます。
YUMEEはハイブランドを銘打っているだけあって、価格帯も強気です。アイシャドウパレットやリップなど、日本円にして約5千円以上の価格帯で販売されています。価格帯は中国国内で販売されておる欧州のハイブランドと同等です。しかし、このような強気な価格でも人気が衰えないのは、購入者もYUMEEをハイブランドに見合うコスメだと認めている証拠だと言えるでしょう。
このYUMEEの成功例は、2022年以降の日中の企業にも大きな希望の光になることでしょう。中国のコスメブームの後には、日本への逆輸入コスメブームが起きるかもしれません。中国のコスメ事情から、これからも目が離せません。
執筆:BILLIKEN
コメント