中国と日本は地図上では隣にあると言ってもいいぐらい近い国。しかし文化は大きく違います。中国滞在経験のあるライターのBILLIKENが、日本企業が中国に進出するメリットについてお伝えしていきます。
日本企業が中国に進出するメリットとは
14億人という世界第1位の人口を抱える中国、発展途上国から世界最大規模の市場へと躍進した中国。
米中貿易戦争は懸念されるものの、未だ日本外資系企業の進出は増加しています。
欧米や日本に比べて、高い水準の成長を保っている
以前に中国が発表した2018年の実質経済の年間成長率は6.6%。最低を記録した3.9%の成長率以来、約28年ぶりの低水準となりました。
しかし、2019年の第1四半期のGDPは前年比6.4%増加をおり、市場予想を上回っています。
成長は減速しているとはいえますが、欧米や日本に比べて、高い水準の成長を保っている中国。
現在は日本を抜き世界第2位となるGDP約39兆円を計上しています。
充実した開発区優遇制度とまだまだ安い人件費
開発区優遇制度が充実しています。
毎年2000万元の事業支援金給付、企業所得税3年間免除(その後は50%に減額)、中国外に送金する収益分の所得税免除など、これらは全て開発区での優遇政策の一部です。
中国進出を図る企業にとって大きな利点となるでしょう。
また、豊富な労働力と安い賃金も相変わらずの魅力で、内陸部では人件費がまだまだ安く日本の約10分の1。
固定費をさらに抑えたい企業には大きな強みとなります。
ちなみに外務省海外進出日系企業実態調査(平成30年要約版)によると、中国に進出してる日本企業の数は、世界全体の約43%を占める3万2,349拠点となっています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006071.html
中国進出のデメリットを上回る魅力的な市場
米中貿易戦争が長期化しています。中国では外国製品に対する規制が厳しく、急に法律や政策が変わってしまうということがあります。
そのような状況下、中国企業とビジネスをするには長期的な視点が求められています。
しかし、経済成長の減速や国内消費の落ち込み、人件費の上昇、爆買いの終焉など中国経済についてはネガティブイメージが増えていますが、
とはいえ自国に大きな商圏を持つ中国のことですので、好景気な施策は今後いくらでも出てくるでしょう。
日本には日本にしかできない緻密で高い品質の製品やサービスを持っています。
長い目で、日本は中国と密接に関係していき、協力してビジネスのパートナーとなることを望みます。
執筆:BILLIKEN
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