日本から中国へ、出張などで向かうときに欠かせないのが先方へのお土産です。
私も中国で仕事をしていた時は、日本に帰国するたびに大量のお土産を持って中国へ向かいました。そこで今回は、中国人に喜ばれた日本からのお土産事情について紹介します。
中国において日本製品はまだまだ人気!
一時期、日本でも中国人の爆買いが話題になりました。現在では以前ほど爆買いについて騒がれてはいませんが、中国人は今でも日本製品を好んで購入&使用しています。
日本製品で人気があるのが化粧品と、電化製品、そしてお菓子です。中でも地域限定のお菓子や、ドラマや映画などで登場するお菓子などは非常に人気が高く、お土産におすすめです。
人気が高いのは日本を感じるお土産
中国において知名度が高い日本のお菓子が北海道の【白い恋人】です。白い恋人は北海道を代表する銘菓で、中国人の知名度も非常に高いお菓子です。北海道は中国人の憧れの観光地であるため、中国人へのお土産にするとかなりの確立で喜ばれます。
日本通の中国人にとても喜ばれたお土産が山梨の銘菓【信玄餅】です。一つずつ個包装になっている信玄餅を同僚に手渡したところ、パッケージや独特の食べ方に激しく感動し、「すごく日本って感じ!素敵!」と喜んで貰えました。
意外にも人気が高かったのが、ドラックストアなどで売られている大袋入りの袋菓子です。なかでも【ブラックサンダー】の人気が高く、職場に持っていったら「これが伝説のブラックサンダーか!」と驚かれ、アッいう間に無くなりました。なんでも、ブラックサンダーは台湾圏で人気が高いらしく、大陸でも話題になっていたそうです。また、少しかさばりますが駄菓子の【うまい棒】も人気でした。駄菓子が登場するアニメの影響が大きく、日本好きの同僚からは「これ食べてみたかったんだよね!」と言われました。
おつかいは有効なビジネスツール!?
中国と日本を行き来していると必ずと言ってもいいほど頼まれるのが日本でのおつかいです。化粧品や電化製品、健康グッズなど、さまざまなものをリクエストされたことがあります。リクエストで一番多かったのが化粧品でした。ドラッグストアで買える廉価なシートマスクから免税店でしか買えない限定化粧品まで、さまざまなリクエストに応えていました。荷物の何割かはおつかい品で埋まってしまうため少し大変でしたが、【おつかい】を頼んだ上司や同僚からは非常に感謝され、その後仕事のフォローをして貰うというメリットがありました。
ちなみにリクエストが多かった商品はドラックストアで買えるシートマスクや、健康磁気ネックレスなどでした。また、日本好きの同僚からは「三島由紀夫の文庫本が欲しい!」というなかなかマニアックなリクエストもあり、本屋を巡ったこともありました。
こうしたおつかいに慣れてくると、帰国前に中国から通販サイトで注文し、帰国時に受け取ってそのままパッキングしていたので、手間もかかりませんでした。私はこうした【おつかい】をすることによって職場での人間関係も良好で、休暇も比較的取りやすかったのではないかと感じています。
日本からのお土産はビジネスの潤滑剤!
日本から中国へのお土産選びに悩んだ際には、思い切って相手のリクエストを聞くのもひとつの手でしょう。こちらとしても品物を選びやすく相手にも喜ばれるため、その後のビジネスにも良い影響があるかもしれません。
また、相手の好みを知ることで、お互いの理解も深まり、さらに良い関係を築くことができるのではないでしょうか?
執筆:さんせん
【プロフィール】
北京と上海の2都市で日本人向けの広告雑誌の編集者として、約5年間、特集の企画や取材、編集を担当。得意分野はグルメ、トレンド、エンタメ。現在は山梨県在住で、山梨県関係のツーリズム・グルメに関するライティングや取材を中心に活動中。
ツイッター:https://twitter.com/sansen_koshu
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