【コラム】中国の食の安全意識を変えつつある「明厨亮灶」プロジェクトとは?

中国において食の安全性は確実に向上しており、国民の意識も昔とは大きく変わり始めました。このきっかけになったのは「明厨亮灶」プロジェクトです。

この記事では、中国の「明厨亮灶」プロジェクトにおいて変化した中国の食の安全について解説します。

「明厨亮灶」プロジェクトとは?

中国の「明厨亮灶」プロジェクトは簡単に言うと消費者の安心感の向上を狙ったプロジェクトです。具体的に何を行うのかというと、食品を扱っている様子をオープンにすると言うものです。

これまでの中国では、厨房には関係者以外を入れないというのが一般的な考え方で、それが広く浸透していました。しかし、それでは消費者は本当の意味での安心感を得ることは困難になり、さらに店側も顧客からの信頼の獲得も難しくなります。

そうした問題を解決するべくして「明厨亮灶」プロジェクトがスタート。レストランなどは厨房をガラス張りにし、消費者に厨房の様子を見れるようにしました。こうすることによって食品を扱う方はより慎重になり、消費者にとっては「このお店は安心できる」という食品への信頼につながりました。

日本食レストランを中心に広がる「明厨亮灶」

中国にある日本食レストランや和食を提供する飲食店など、このオープンキッチンスタイルを採用している店舗が多いです。これは食の安全性に関して世界トップクラスを誇る日本の食を取り扱っているためでしょう。

中国のとある日本料理店では、食材のカット室、調理室、冷菜室、点心室といった主要4エリアの様子を顧客がモニターで確認できるそう。これにより、消費者は自分が口にする食品がどのように扱われているのかを把握することができます。

「明厨亮灶」プロジェクトの効果と今後

「明厨亮灶」プロジェクトによって、厨房の透明性を確保したレストランはお客さんから人気を集めるようになりました。この流れはこれから中国国内の飲食業界全体に広がっていく可能性を持っています。

中国が食の安全性に力を入れ始め、それが全体に広がりを見せれば、更なるビジネスチャンスも広がっていくことでしょう。例を挙げると、中国産の冷凍食品や加工食品のイメージアップなどです。日本のスーパーでも頻繁に見かける中国産の冷凍食品や加工食品ですが、中国産という文字を見ると購入を躊躇ってしまう人が多いのが現状です。

しかし、「明厨亮灶」プロジェクトにより中国産の冷凍食品や加工食品の作業工程や工場内の様子がオープンになり、透明性が増せば中国産食品のイメージアップをすることができます。安全性が徹底されれば、日本国内の消費者の行動も変わり、中国と日本の双方で利益を出すことができます。

食品に対して透明性を確保するという行動は、日本も見習うところがある部分だと考えます。日本人は国産の食品に対して何の疑いも持たない人がほとんどですが、食品工場や飲食店でも時折トラブルが起きているのも事実です。

中国に見習い、国家の一大プロジェクトとして今後の日本は食品の透明性を確保する方に向かっていくと、さらなる発展が見込めるのではないでしょうか?

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執筆:BILLIKEN

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