【コラム】中国は日本の「お家芸」から何を得るのか?地方を発信がビジネスのカギ

今や日本の「お家芸」となっているアニメや漫画などの日本独自の伝統産業。
中国でも近年は国産アニメや漫画を制作していますが、中国内部では「まだ日本に敵わない」と言う声が挙がっているようです。

日本のアニメや漫画が面白いとされるのは、その「伝統」や「文化」を重んじる日本産業が背景にあります。
中国はここからどのようなことを感じとるのでしょうか?

アニメを例に考える二国間の違い

近年、中国では国産アニメ産業が盛んになってきましたが、遥か昔から根付いている日本のアニメ産業にはまだ追いついていないとの声もあります。

ここから見えてくるのは、中国はアニメ産業以外にも、伝統に基づいた息の長い産業が少ないと言う事でしょう。日本国内では、アニメ産業を例にとっても伝統的な産業と、新しい技術を利用した産業の住み分けがきちんと出来ています。しかし、中国においてはアニメ産業自体がまだ目新しく、その産業自体が国内であまり受け入れられていないという背景があります。

ポイントは歴史

日本のアニメや漫画が面白い理由は、日本の歴史を踏襲しているものが多くあるからだと考えます。伝統や文化を重んじる産業は、もはや日本の「お家芸」です。

また、日本には中国の歴史を題材にしたアニメや漫画も非常に多くあります。これは実は中国人にとっては大歓迎なのだそう。というのも、中国の歴史を踏まえたうえで、日本の歴史を知っておけば中国人とのコミュニケーションがより円滑になるからです。

きっかけはアニメや漫画でも、そこから話題に花が咲き、日中のビジネスに発展するというケースも起こりうる可能があります。

中国が欲するは「伝統」や「地方」の発信

中国は日本の先進産業に対して非常に敬意を払っています。しかし、実は中国側が欲しているのはITの最新鋭の技術よりも、中国人の心を理解した産業の展開です。

少し矛盾するようですが、実は中国は精神的な満足より歴史を尊ぶ世界観を求めているのです。中国の伝統を踏襲した上で、IT系等による新規参入が中国人の欲するビジネスのひとつだと言えるでしょう。

例を挙げると、日本では近年、地域に根差したローカルな伝統や文化が流行する傾向にあります。
そのため、中国国内でも地域の伝統に機軸を置き、ローカル発信に根ざした先進産業が求められていると考えています。

これからは「ローカル」に着目

中国人とビジネス中の雑談で、よく「地方はどこですか?」という話題が出ます。中国は広く、各地域にそれぞれの特色があります。こうした時に中国の地方について勉強しておくと、新たなニーズやビジネスチャンスが生まれるかもしれません。

日本が得意とする伝統やローカルの魅力を活かしたビジネス展開を、中国にあてはめることによって、双方のインバウンドなどに大きな効果が得られるかもしれません。

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執筆:BILLIKEN

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