【コラム】貿易大国となった中国の勢いと世界情勢の密接な関係

日本・ドイツを抜き、輸出入共に貿易大国となった中国。この記事では、中国滞在経験のあるライターのBILLIKENが、中国が貿易大国になった所以と、これからについて紹介します。

中国が貿易大国になったのは圧倒的なマンパワーのおかげ

急速な貿易の発展の傾向から見ると、中国で安価で大量生産をするのが得意なエネルギッシュなマンパワーに溢れている国だということが分かります。例えば、日本の100均などで販売されている商品や、スーパーなどの商品の多くが中国産です。

今や日本の生活に中国製品は必要不可欠と言ってもいいでしょう。では、なぜ中国はこのように貿易が上手くいくのでしょうか?その理由は、日本がデフレで、なおかつ安価なものを購入しようとする国民性があるからです。
参照:https://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/100224world.html

海外の傾向が中国を貿易大国に押し上げた!

中国の貿易拡大の担い手は外資系産業です。そのため、中国は常に戦略を練っており、その結果として貿易において、日本やドイツを越えることができました。ヨーロッパにおいては輸入依存傾向がより顕著で、外食をするにもスーパーで自国の物は割高で、より輸入品に頼って生活をしています。

このように、消費者であるならば、できるだけ安価なものを購入したいという傾向が世界的にメジャーな発想であることが中国の貿易の発展の大きな理由のひとつです。

先進国と途上国のいいトコ取りで発展する中国

次に先進国と途上国の貿易の違いから見ていきましょう。現状、発展途上国は第一次産業を興すことしかできません。しかし、中国では機械類から、生活用品、食品などの製品まで、幅広く輸出入が可能である国だと言えます。あくまで私の考えですが、現在の中国の状況は日本のバブル期の状況と非常に似ています。しかし、日本においてはバブル期は短期間で終焉を迎えましたが、中国は盤石な基盤でバブルを維持し続け、満を持して貿易強国となったと言えます。

これからは『安かろう悪かろう』の時代ではなくなりました。そんな情勢の中、中国は安定した品質の製品を安い賃金で大量生産できるポテンシャルを持っており、大きな強みとなっています。それにより、中国は今まさに、稀にみるインフレ化となっています。そのため、現在の総理大臣・安倍晋三も親中派として政治を進めている傾向にあります。

中国の成功のポイントは国民の「貪欲さ」

中国と日本の関係について、私個人的な意見としては、日本の経済が落ち込む原因の一つに「貪欲さ」が欠如しているのではないかと考えます。というのも、中国は古くから格差社会が根付いて抑圧されてきたきた分、人々は上昇志向が強く、エネルギッシュで『なんでもやるぞ!』という意志を秘めています。そのため、中国は他の国では到底真似のできない貿易政策が叶うのだと感じます。こうした部分は、日本やヨーロッパは見習うべき傾向と言えるでしょう。

世界がデフレの状況から抜け出せずにもがいている中、中国は着実に貿易大国として発展を遂げています。これからも中国の貿易の発展に注目しつつ、日中関係を良好に保つことが双方の発展に大きな意味合いを持つと考えられます。

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執筆:BILLIKEN

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