【コラム】日本のお家芸が中国のお家芸に!アフターコロナで躍進する産業とは?

新型コロナウイルスの影響で、中国との貿易が滞っている状況が続いています。以前から、日本と中国との間で、第三次産業として、日本のお家芸であるアニメやゲームコンテンツが挙げられます。

この記事では、中国滞在経験のあるライターのBILLIKENが、アフターコロナの日中アニメ市場について分析します。

中国のアニメの発展は改革開放が起点に

日本のアニメは、中国では幅広く浸透しており、その市場規模も年々拡大の一途を辿っていました。その歴史は、鄧小平による改革開放まで遡ります。1978年、中国の改革解放後、市場経済への以降が始まり、日本や米国のアニメが大量に流入してきました。これにより、中国国内に日本のアニメやゲーム文化が浸透し、今日までに多くのファンを獲得しました。

しかし、中国政府としては、あまりにも多くの層に日本のアニメが浸透してしまい、一種の懸念材料になりました。それにより、2004年には中国は国産のアニメ制作が出来る人材の育成のため、海外作品のテレビ放映を制限しました。これにより、中国国産アニメの割合がアニメ放送全体の7割を下回らないよう規制されるようになりました。

独自の規定で中国の国産アニメが大躍進

それに拍車を書けるよう、日本で大ヒットした「進撃の巨人」等を含む、約38作品が中国国内で、「流血など過激表現がある」等の理由で、放送禁止になる事態も発生しました。その分、中国企業では、国内アニメ産業の税の優遇措置や、奨励金提供など支援策を展開し、中国の国産アニメ作品作りの後押しが活発になりました。

こうした政府の施策により、中国の国産オリジナルアニメのクオリティは劇的に進化しました。中国の国産アニメは、国内外のアニメファンから支持され、今や一つのアニメ作品で40億元超の興行収入を記録する作品も生み出されています。

中国で根強い人気を誇示した日本の名作アニメ

近年、中国が日本から輸入しているアニメは、いわゆる「名作」と言われる作品が目立っています。中でも、スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」は、中国での興行収入は5億元と大ヒットを記録しました。

また、日本のアニメ文化は中国に確実に浸透し、での国産アニメやコスプレ市場にも大きな影響を与えています。事実、中国の調査会社の報告書によれば、2018年の中国国内の漫画・アニメ産業の規模は1712億元(約2兆6千億円)と、2013年の882億元からおよそ倍近くに成長しています。そしてこれからも発展する余地のある可能性を秘めている中国の漫画・アニメ、ゲーム分野は、日本との交流抜きには語れません。

アフターコロナの時代を席巻するのは漫画!アニメ!ゲーム!

近年は中国の国産アニメを日本で放映するケースも増えてきました。また、漫画やゲームなどのサブカルチャー文化においても日中の交流は非常に盛んで、新たな歴史を紡ぎ出しているといえます。

中国が運営する動画サイトで公開されているアニメは約2万7千作品。そのうち、閲覧数が1億回を超えるものは1000作品に及び、その中で200作品はなんと10億回超の閲覧数を誇っています。外出自粛が続く中、自宅で楽しめる漫画・アニメ・ゲーム産業は、アフターコロナでも優位になる市場だと言えるでしょう。そして、今後も間違いなく、中国との交流がより強化されるビジネス分野だといえます。

 

意外にも、最初に「新しい生活様式」の波に乗るのは、こうした漫画・アニメ・ゲーム産業なのではないでしょうか?

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執筆:BILLIKEN

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