【コラム】アフターコロナで優位になる中国との貿易事情

2019年末から中国・武漢を中心に新型コロナウイルスが流行し、世界中でパンデミックを引き起こしました。このような事態の中、中国そして世界の貿易はどのように変化していくのでしょうか?

この記事では、中国滞在経験のあるライターのBILLIKENが、アフターコロナの中国との貿易について考察します。

アフターコロナの中国はどのように国になるのか?

2019年の年末、中国・武漢市において新型コロナウイルスが発生。年が明けてから感染者数が増加し、中国では発生源の武漢市を封鎖するなど、さまざまな対策が行われました。しかし、その後アメリカやヨーロッパ、日本でも感染が拡大し、一時的にパンデミックになりましたが、4月には中国は一足先に終息を迎えました。

これにより、中国は新型コロナウイルスを封じ込めた国家として、自信を持って世界の覇権に向けて動き出し、その勢いとともにすでに消費急増が予測されてています。習近平国家主席は生産再開を急ぎ、5月22日から全国人民代表大会が開かれました。それによると、来年の中国共産党100周年を迎えるにあたり、ゆとりのある社会を実現させ、2049年の建国100周年にはアメリカ合衆国を凌ぐ先進国になることを公約としました。習近平国家主席は、国内総生産を2010年の2倍にして貧困を撲滅すると発言し、武漢市で発生した新型コロナウイルスを早期に沈めたという自負を持ち、経済再生を画策しています。

一足先に感染が終息した中国が狙うのは?

今や世界の産業は、アメリカと中国が回してきたと言われています。その実、中国は貿易大国で、日本においても食品や工業部品など、多くを中国からの輸入に頼ってます。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、中国で工場の操業停止や、物流網の寸断など大きな影響を及ぼしました。貿易においても輸出が滞る事態になり、日本の産業も大きな打撃を受けました。

日本国内には中国人の労働者も多く、新型コロナウイルスの影響で人員や資源を確保が難しい事態に陥りました。中国のライバルであるアメリカは、新型コロナウイルスの感染の煽りを最も受けているといえます。今や感染者数や死亡者の数は世界一となりアメリカ国内の生産機能も大幅に落ちています。一方、中国では新型コロナウイルスの感染が一足先に落ち着き、弱っている他国の企業を買収する計画も挙がっているそうです。

アフターコロナの貿易は中国無双になる?

中国ではアフターコロナを見据え、4月から海外へ支援を積極的に行っています。ウイルスの検査キットやマスクなど、日本を始め、世界各国に物資を寄付しています。これには、各国と良好な関係を築き、その後の貿易を優位に進めようとする思惑があるとも言われていますが、実際は分かりません。

中国国内では5月になる少し前より、各都市の工場が再稼働し、オフィスが再開するなど、感染による規制の緩和が始まりました。そのため、経済活動においては他の国と比べれて一歩リードという立ち位置にいます。

ライバルのアメリカで新型コロナウイルスの感染が拡大し、中国にとっては有利になる条件が揃い始めました。中国では、この間に他国に積極的に支援を行い、国家間の関係を強化しようという狙いがあるようです。中国は新型コロナウイルスを早く封じ込めたことに自信を持っているため、貿易においても明るい展望を描いているようです。今後、世界で新型コロナウイルスの感染が完全に終息するとき、貿易の覇権を握っているのは中国になるのでしょうか?アフターコロナの貿易事情から目が離せません。

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執筆:BILLIKEN

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