【コラム】中国ビジネスは公私混同が当たり前?良い関係性<关系>とは?

中国企業とビジネスを行う場合、「良い関係」を構築することは最も重要なステップの1つです。中国でビジネス関係やコネクションを形成するとき、先方との連絡先の交換から始まり、驚くほど個人的な情報を共有するよう求められる場合があります。

この記事では、中国滞在経験のあるライターのBILLIKENが、中国ビジネスにおいての関係について解説します。

中国人の質問攻めは興味がある証

初めて会う中国人と会話をする際に、いきなり質問攻めにされる事は少なくありません。「どれくらいのお金を稼ぎますか?」「パートナーの東方占星術のシンボルは何ですか?」「あなたの宗教的信念は何ですか?」など、なかなかディープな質問をされることも。

しかし、そうした質問を怪訝に感じたり、心配したりする必要はありません。中国では、こうした質問は相手に興味がある証拠で、より深い関係を築くために必要なステップだ考えられています。文化的なエチケットの大切な部分はわきまえつつ、オープンになれる人々こそが、中国でビジネスを行う際に役に立つ資質があるといえます。

公私混同は当たり前!中国の<关系>とは?

ビジネスでもプライベートに一歩踏み込んだ状態を、中国人は<关系(グアンシ)>と呼びます。これは、公私共に強い関係を結ぶことを表します。道徳的な義務や、意見交換を伴う可能性もある<关系>。欧米のビジネスでは、個人とビジネスを混同することは、非倫理的な行動と認識される場合がありますが、中国ではビジネスを行う上で、公私近藤が重要視されることがります。それほど<关系>は中国のビジネスにおいて、主要な推進力であるといえるのです。

中国のビジネスモデルは、契約よりも個人間の信頼に基づいている傾向があります。そのため、場合によってはどちらかに不満を感じることがあり、確固たる関係性を築くまでに時間がかかります。しかし、一度信頼関係が確立されると、中国のパートナー企業は通常よりも迅速に行動を起こします。

ピンチの時に強い<关系>の底力

2020年の新型コロナウイルスの世界的なパンデミックにより、中国の貿易額は急落しました。しかし、3月の中国の輸出額は、前年と比べると3.5%ほどの減少で、穏やかな回復を、見せています

中国の底力は、こういった危機に対面した時にこそ発揮されます。中国経済のこうした結果は、新型コロナウィルスの発生源であったにも関わらず、「よくここまで回復したものだ」と世界を驚かせました。その基盤には、中国ならではのビジネスの<关系>が関係していると言えるでしょう。中国とビジネスをする際には、<关系>の構築に注目してみるといいでしょう。

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執筆:BILLIKEN

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