KOLとは、KeyOpinionLeaderの略で、中国におけるインフルエンサーのような存在です。
本記事では、中国滞在経験のあるライター・BILLIKENが、KOLの影響力について考察しています。
これからのマーケティングのカギはKOL
中国ECのマーケティングは、ビックデータを活用して、商品情報を直接ユーザーに届けるダイレクトな方法を採用しています。しかし、ネットユーザーはきわめてシビアで、より正確で自分に関連性がある商品を望んでいます。事実、ECにおいては、「人が使っている情報を見る」→「購買意欲に繋がる」という、いわばインフルエンサーマーケティングが効果的であると言われています。
中国では、KOLがそのカギを握っており、独自に情報を噛み砕いて、消費者に購入意欲抱かせるマーケティング戦略が行われています。中国新型産業ともいえるKOLマーケティングを、ひとつの経済体系を生み育てられるかで、これからの海外マーケティングの方向性が決まると言ってもいいでしょう。
KOLの持つ隠れた消費能力
中国妻財のECサイトであるアリババのデータによると、タオバオに焦点合わせたKOLトップ30人のファンを調べてデータを採取したところ、いくつかのブランドに特化した一定の消費グループが見つかったそうです。これらのグループはKOLのファンから形成され、年齢層は24~28歳、一定の消費能力備えており、KOLの発信によって消費が生まれていることが明らかになりました。このように、中国の消費はKOLによって動いている市場があるのです。
中国ソーシャルメディアの流行は予測不能ですが、その分チャンスがたくさんあるとも言えるでしょう。そして、企業はそこにあるチャンスをつかむために、KOLの力を借りるのが最善の方法だとして注目されています。現代では、企業が作り上げたイメージ広告動画よりも、KOLが行う動画や生配信の方が広告効果が大きいとされています。TikTokなどを使用して、拡散が拡散を生み、のちの消費へと繋がっているのです。
企業コンセプトに合ったKOLを見つけよう
企業ができることはただひとつ、自社のブランドコンセプトと合致したKOLを探し出すことです。やみくもにKOLに商品を宣伝させるのではなく、KOLの向こう側にいるファンを消費のペルソナにしてマーケティングをしなければいけません。
また、企業はKOLだけではなく、多くのチャネルを使って情報をシェアしながら、ソーシャルメディアを使って多角的な戦力を打ち出すことが求められます。企業は、有名なKOLに依頼するだけでなく、KOLと企業イメージがどれほどマッチしているのかも考慮する必要があるでしょう。
これからのマーケティングはKOLと作り上げる
海外のSNSが規制されている中国ですが、KOLマーケティングを行うことで、中国におけるKOLが、現地に合った方法で効果的な宣伝をしてくれる事でしょう。そのためには、まずKOLと信頼関係を結び、自社の商品の伝えたいことをきちんとすり合わせをすることが重要だと言えます。一番手っ取り早い方法は、自社でKOLを見つけて直接依頼することでしょう。
これからの中国におけるマーケティングは、市場だけでなく、さまざまなKOLを見つけ、ニーズに合ったKOLとマーケティング戦略を作り上げることがより効果的ではないかと考えます。
執筆:BILLIKEN
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