【コラム】中華SNSが生み出したKOL!日系企業も注目するプロモーションとは?

中国国内では、WeiboやWechatなど、日本やアメリカとは異なる独自のSNSが使用されています。このため、中国国内でのビジネスを成功させるためには、中国独自のSNSを使いこなすことが必須となるでしょう。

この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、中国のSNS事情について解説します。

中国独自のSNS文化

いま、中国国内で主に利用されているSNSはWeiboとWechatの2つです。Weiboの公式アカウント数は270万を超えており、ユーザー数(MAU)は2億6000万人にも上ります。ちなみにここで指すユーザー数(MAU)とは、1カ月に1回以上Weiboを利用したユーザー数のことです。

もうひとつのWeChatは、日本で多く利用されているLINEと同じ位置づけのメッセージアプリです。ユーザー数(MAU)は、2016年春の時点で7億人を超えています。現在は多くの中国人がWeChatやWeiboを利用し、買い物や旅行などの情報を拡散し、そこから商品購入やサービス利用に発展するなど、いまや一大消費圏となっています。

中華SNSから生まれたKOL

中国に進出している日本企業としては、WeChatやWeiboにアカウントを持つことはいまや必須と言えるでしょう。これらのSNSを利用したプロモーション活動は、今や欠かすことができない常識になっています。そして、このようなWeChatやWeiboを利用したプロモーション活動に欠かせない存在が、KOL(KeyOppinionLeader)の存在です。日本ではインフルエンサーという言葉の方がしっくりくるかもしれません。

現在中国では、このKOLがお店や商品をSNSで紹介すると、そのファンがお店に出向いたり、商品を購入したりします。KOLの一般消費者の購買意欲に対する影響力の強さには、企業も驚くほどの効果があるのです。そのため、近年は各企業もKOLに目を付け、KOLと共にマーケティング戦略を練る企業が増えつつあります。

KOLプロモーションの背景

KOLと協力してプロモーションを行う理由としては、以下のような背景があります。まず、中国人は企業の情報発信をほとんど信用しません。反対に、自分に親しい人や、自分が信頼する人の口コミなどは信用するという傾向が極めて強いのです。こうした背景から、中国ではKOLによるマーケティングが非常に有効に働いているのです。

中国でビジネスを効果的に展開するには、KOLによって、企業の商品やサービス、店舗などを取り上げて紹介してもらうというプロモーションが欠かせなくなりました。実際、中国に進出している日本企業も、KOLに依頼して「日本製品プロモーション」を実施したそうです。

KOLプロモーションと進化する中華SNS

化粧品や家電製品を大量に日本から輸入販売するというプロモーションで、KOLに日本の家電製品を使用してもらい「さすが日本製品は優れている。ぜんぜん壊れないし、機能が充実している」とWeChatやWeiboで何度もつぶやいてもらったのだそう。この時の効果が素晴らしく、店頭には客が殺到し、在庫も完売。プロモーションは大成功に終わりました。

こうした流れを加速するかのように、2019年の秋にWeiboの運営会社はインスタグラム的なSNS「OASIS」をリリースしました。インスタグラムが見られない中国大陸では、このOASISが流行を牽引しており、これからはこのOASISを用いたKOLによるプロモーション活動も活発化すると予想しています。

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執筆:BILLIKEN

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