【コラム】KOLは中華SNSが生んだ次世代のインフルエンサー

KOLとは、KeyOppinionLeaderの略のことです。KOLは、中国を中心としてアジアでも広く活躍しています。

本記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENがKOLの文化について解説します。

独自のSNSを持つ中華圏

日本ではSNSといえばTwitterやインスタグラム、Facebookが有名ですが、中国ではそれらのSNSは規制されており、使用できません。中国では独自のSNSであるWeChatやWeiboを利用しており、KOLはそうしたSNS文化から生まれました。

ちなみに、WeChatは日本でいうところのLINEに近いSNSで、基本的な機能はメッセージアプリですが、お年玉機能など、中国独自の機能があります。一方、Weiboとは、SINAが運営提供するもので、日本でいうところのTwitterとFacebookを合わせたようなSNSであり、ユーザー同士の情報交換の場として利用されています。

日本のKOLと中国のKOLの違い

日本にもKOLというビジネス用語がありますが、これは中国のKOLとは意味合いが異なります。日本におけるKOLとは、医療分野に特化した影響力を持つ医師の事を指します。この記事でのKOLは、主にアジアを中心に活躍するKOLについて説明します。

近年、KOLはひとつのビジネスとして確立しつつあります。SNSを通じて、商品やサービスをプロモーションしたり、ブログ通じて観光スポットなどを紹介したりするなど、多岐にわたる分野でKOLが活躍しているのです。KOLは、独自のカリスマ性でユーザーの購買意欲を促します。例えば、商品の場合はメリットとデメリットを分かりやすく伝えるなど、消費者に寄り添ったプロモーション活動を行うのです。

浸透しつつあるKOLマーケティング

2018年の統計によると、10万人以上のフォロワーを持つKOLは前年に比べて51%も増加しました。また、100万人以上のフォロワー持つトップレベルのKOLは前年よりも23%も増え、現在までその数を伸ばし続けています。さらに近年では、広告収入得るKOLだけではなく、自身のファンに向けてECショップを立ち上げるKOLも現れました。

KOL市場は、世の中にすでに浸透していると言っていいでしょう。現在ではKOLは実業家として、さまざまなビジネスを展開しており、その市場規模も日に日に大きくなっています。また、フォロワー多いKOLは、今やタレントのようにプロダクションに所属することも多くなりました。企業は、プロダクションを通して、売れっ子のKOLと提携して、プロモーションを行う図式がメジャーになりつつあるようです。

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執筆:BILLIKEN

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