【コラム】これからの日中ビジネスにおける「商材」とは?

中国と日本のビジネスの関係は、今、大きく変わりつつあります。コロナ禍の中、既にライフスタイルにおいては、キャッシュレス、ITの進化、スマホのフル活用、スマートシティなど、中国の方が一歩先をリードしていると言ってもいいでしょう。

この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、これからの中国とのビジネスにおける、日本の商材について考察しています。

日本の商材のカギは「衣食住」

今後、日本が中国で存在感を示すことができる分野は何でしょうか?それは、意外なところかもしれませんが、衣食住を中心とした「生活」における分野かもしれません。例えば、「衣」の部分で言うなれば、日本の衣料品のクオリティの高さは中国でも広く知れ渡っています。また、縫製技術なども注目されており、鞄や財布といった日本製の小物なども、中国で重宝されています。

次に「食」の分野です。中国市場においては、昨今は国民も少しずつ食の安全を意識し始めています。中国でも、安全性が高く、多少価格が高くても、クオリティが高いものを求める傾向があるようです。そのため、日本の食材の多くがそれらのニーズに合致するため、中国において非常に重宝されています。なかでも、主食である米に関しては、日本のブランド米の輸出先として中国市場が非常に期待されています。野菜や果物に関しても同様で、有機栽培や無農薬栽培など、安心安全を掲げる日本市場の商材のニーズが、今後中国で高まってくる可能性は大いにあるでしょう。

加工品についても同様です。中でも日本の冷凍食品は安全性の高さだけではなく、おいしさについてもかなり高いレベルにあります。そのため、中国の富裕層などを中心に、間違いなく受け入れられることでしょう。

最後に「住」の分野についてです。日本はこれまで、地震や台風など、多くの災害を経験し、その経験が多くの住宅に活かされています。それらの技術は、中国の富裕層を中心にニーズがあると考えられます。耐震技術や、災害に強い構造の住環境は、今後、さらにニーズが高まる分野として注目されています。

国策としての「衣食住」ビジネス展開を

しかしながら、中国において、こうした衣食住の分野のビジネス展開は、個人や個々の企業での対応が非常に困難を極めることでしょう。成功の大きなカギとしては、これらを国策として、日本政府の後押しが大前提であると言えます。

日本と中国のお互いのビジネスにとって、衣食住はプラスになる要素が大いに含まれている分野です。これからは、生活に視点を置いてビジネス交流を深めていくことが、ビジネスだけでなく、今後の日中関係を良好にする手段であると考えています。

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執筆:BILLIKEN

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