【コラム】中国人が日本を目指す理由と日本が中国人を欲しがる理由

2000年以降、中国人の日本への留学が増えていたことを知ってますか?これまで、中国は経済成長が著しく、結果、中国国内の大学だけでなく、外国の大学に留学する学生が増加傾向になっていました。

これまでは、アメリカやイギリスなど、世界有数の大学へ中国人が留学に行くケースが多かったのですが、日本の大学も、留学の選択肢のひとつとしてあるようです。この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、中国人留学生が日本を目指す理由について考察しています。

中国から日本への留学はメリットだらけ?

中国人から見て、日本への留学は、他の国への留学とまた違ったメリットがあるようです。

一つ目は、中国から距離が近いということ。欧米諸国と違って、飛行機に乗って3~4時間で到着する日本は利便性も高いという印象があるようです。また、同じアジア圏ということで、食などの文化が中国に近く、治安が良いことも大きな理由に挙げられます。

さらには、日本にはすでに多くの中国人が住んでおり、例え日本語が分からなくても、なんとか生活ができるというメリットも。「留学はしたいけれども、母国(中国)のそばにいたい」という気持ちから、海外に慣れる一歩として、学生たちは留学先に日本が選んでいるようです。

しかし、中国人の日本のへの留学が増加傾向にあるのは、中国人の日本に対する考え方ばかりではありません。日本側でも、中国人の留学を歓迎する大学が数多くあることも大きな理由のひとつです。

万全の受け入れ態勢で中国人留学生を迎える日本

どんなに留学したいという学生が多くとも、大学側が対応できなければ中国人留学生が日本の大学に来ることは困難でしょう。

日本が中国人留学生を歓迎する理由はいくつかありますが、そのひとつが日本の少子化問題でしょう。国公立はともかく、私立大学は自力で運営をしなければならず、常に学生の確保が重要となります。どこで、解決策として多くの中国人学生を留学生として受け入れる体制が構築されたのではないかと言われています。

現に、東京の高田馬場には、中国人専門の予備校が数多く存在しています。これは20年程前までは、あまりなかった光景ですが、それだけ中国の留学生を募り、大学発展のチャンスを狙っていることが分かります。

日本と中国の留学事情は未知数

このように、日本への中国人留学生の増加は、中国と日本の双方の思惑が合致して現在のような盛り上がりを見せていることが分かりました。最近は新型コロナウイルスの影響で留学生の増加がありませんが、日本への留学はこれからも増えていくと予想されています。

日本の文化に触れた若い中国人学生達が、今後どのような活躍を見せるのか、これからも引き続き注目していきたいところです。

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執筆:BILLIKEN

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