【コラム】中国在住者に聞いた!外国人のワクチン事情

現在、日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が進められていますが、若者などの接種に関しては、今だ混乱が続いているようです。一方、新型コロナウイルスの状況がやや落ち着いたと見られる中国では、現在どのような状況になのでしょうか?

この記事では、中国在住経験があるライター・さんせんが、中国上海在住の日本人に現地の様子をインタビューしていています。

中国・上海の街は今

日本では、新型コロナウイルスの感染拡大の観点から、東京をはじめとした多くの都市で緊急非常事態宣言およびまん延防止等重点措置がとられています。そんな中、中国では、度重なるロックダウンの後、現在では新型コロナウイルスの拡大が落ちついています。中国の街中では、今、どのようなことが起きているのでしょうか?中国上海在住の日本人・エイさんに、現地の様子を伺いました。

さんせん:上海の街中は今どのような感じですか?

エイさん:現在は、以前のように街中に多くの人がいます。ノーマスクの人も多くなりましたね。さすがに、飲食店や百貨店などではマスクは必須のようですが、ワクチン接種済の人が多くなり、規制もゆるやかになりましたね。

エイさんによると、上海は中国でも特にワクチン接種率が高く、18歳以上の市民のほとんどが接種済なのだそう。上海では、2021年の3月末から市内在住の外国人のワクチン接種がスタートしました。

さんせん:外国人もすぐにワクチン接種が出来るのですか?

エイさん:今は外国人でも申し込めば確実に打てますよ。少し前までは、街頭に献血車のようなワクチン接種用のバスがあって、予約なしでも並べば打てることも。現在は、基本的には病院で接種することになっています。

外国人ワクチン接種の流れ

上海では、現在、外国人でも随時ワクチン接種が可能なのだそう。そこで、外国人の接種あたり、気になる部分をさらに聞いてみました。

さんせん:予約はどのようにすれば良いのでしょうか?

エイさん:接種希望者は「健康雲」というアプリや、we chatミニプログラム「健康雲Pro」から予約して、日時や病院を選びます。

さんせん:言葉が不安な外国人の場合はどうしたらいいのでしょうか?

エイさん:アプリや病院は基本的に中国語のみです。やり方はネットなどを参考にすれば、言葉が分からなくても大丈夫ですよ。また、国際病院などは英語が可能な場合も。一般的な予防接種と同様に、友人や家族の付き添いがOKなので、友人は通訳同伴で接種に行きましたよ。受付の同意書には英語や日本語のものがありました。

さんせん:料金はかかりますか?また、ワクチンの種類は選べるのですか?

エイさん:料金は1回の接種につき100元かかりました。私が行った病院ではシノバックのワクチンのみでした。2回目を打つ場合は、一定の期間を空けたのち、再び予約します。その際は別の病院で異なるワクチンを接種しても良いそうですが、私は同じシノバックのワクチンにしました。

さんせん:何か特別な手続きは必要ですか?

エイさん:ほとんどがアプリからの予約なので、特別な手続きはありませんでした。身分証明書(パスポート)とスマホを持って行き、受付でいくつかの書類にサインをして、案内に従ってワクチンを打ちました。

さんせん:副反応はありましたか?

エイさん:副反応などは、私の場合は特にありませんでした。接種後は、待機場所で30分ほど待機しましたが、気分が悪くなっている人など特にいませんでしたね。

さんせん:接種後はどうなるのですか?

エイさん:支付宝の「健康コード」に接種済と反映されます。会社や施設によっては提示を求められることもあるので。私は仕事の関係上、コードが必要だったので接種をしました。

さんせん:そうだったんですね!最後に、若者の接種状況はどうですか?

エイさん:中国国内では、若者の多くがワクチン接種をしていると思いますよ。また、8月からは18歳以上の接種だけでなく、15~17歳の接種予約も始まりました。今後は12歳からも予約が可能になり、いずれは外国人の子どもも対象になるようですよ。

さんせん:もうそんなに進んでいるんですね!今回はありがとうございました!

上海の街は、新型コロナウイルス流行前の様子に戻りつつあるようです。外国人の多い上海では、ワクチン接種に関する動きも進んでおり、現在では多くの外国人が年齢に関係なくワクチンを接種しているのだそう。日本でもワクチン接種が進む中、今回は、中国のこうした動向にも注目してみました。

※情報は9月2日時点のものです。

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執筆:さんせん
【プロフィール】
北京と上海の2都市で日本人向けの広告雑誌の編集者として、約5年間、特集の企画や取材、編集を担当。得意分野はグルメ、トレンド、エンタメ。現在は山梨県在住で、山梨県関係のツーリズム・グルメに関するライティングや取材中心に活動中。
ツイッター:https://twitter.com/sansen_koshu

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