【コラム】中国が経済大国になるためのプランと越えるべき壁

中国は今や、日本を抜いて世界で第2位の経済大国になりました。いずれはアメリカを抜いて、世界1位になるのではないかと予測されてます。しかし、過去の10年と比較してみると、徐々に不安要素が出てきていることも忘れてはいけません。

この記事では、中国が経済大国になるプロセスについて、中国滞在経験があるライターBILLIKENが考察します。

数々の社会問題が立ちはだかる中国

中国が現在直面している不安は、なんといっても少子高齢化問題でしょう。中国はこれまで、人口増と共に国力を誇っていましたが、13億人を過ぎ、その成長率は止まりつつあります。これらは、政府のコントロールによるところもありますが、人口の少子高齢化が著しくなり、社会問題となりつつあります。そして、これが今後の成長に大きな影を落としつつあるのです。

また、少子高齢化に伴い、貧富の差、健康問題、過疎化問題、公害問題なども露呈。先進国が発展とともに経験するマイナス要素が、ここ数年で急激に中国に襲い掛かるようになったのです。これにより、これまで共産党政権が抑制してきた国民の不満も爆発し、綻びが見えてくるようになりました。インターネット、SNSなどを通じて、若者たちは発信を行うようになりました。また、グローバル化が進むことによって、中国のさまざまな規制を越えて、情報が発信されることも。

そこで、中国はこれまでの方針を大きく転換し、抑制するのではなく、世界各国をいかに味方にすることができるかについて考えるようになりました。国内だけの発展だけに頼らずる、中国に同調する同志を集めることによって、国としての伸びしろを強化する狙いがあるようです。

支配ではなくパートナーを

一方、中国は、国内の教育産業、エネルギー産業、ソフト産業などにおいては以前として飛躍的な発展を遂げています。特許の数などを見ても、中国の企業がどれだけ世界を席巻しているかは一目瞭然です。しかしながら、ここでも少子高齢化が進み、これまでの技術や商品、サービスにおける産業が頭打ちになる以上は、前述のように世界各国とパートナーシップが重要な鍵を握ることになります。中国共産党の力だけでは、世界で伸びていくこと難しくなることは、これまでのアメリカや日本の、経済発展を見ても明らかでしょう。

近年、中国は世界最後の未開拓地であるアフリカを中国市場に参画させようとしようとしています。しかし、支配するのではなくパートナーシップを結ぶと言う姿勢がなければ、これまでの投資がうまくいかなくなる可能性も指摘されています。中国が、いかにして外交を上手に切り替え、外国とパートナーになるのか、ここ数年が正念場だと言えます。中国は、経済大国としての地位を守りつつ、大きな社会問題を抱えながらどのように発展していくのでしょうか?まだまだ目が離せません。

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執筆:BILLIKEN

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