【コラム】中国を巻き込んだ「五輪マスク」騒動

コロナ禍の最中に開催されたオリンピック・パラリンピック東京2020大会。この大会でも中国勢の活躍が目立ち、中国国内でもテレビ中継などが大いに盛り上がったのだそう。

そんななかで話題に上がったのが、「選手のマスク」。この記事では、中国滞在経験のあるライター・BILLIKENが、中国で話題の五輪マスクの話題を解説します。

中国「五輪マスク」フィーバー

オリンピック・パラリンピック東京2020大会では、実に多くの中国選手が表彰台に上がりました。そんな中、ひと際注目を集めたのが中国選手が着用するマスク。赤と黄色が基調にして、中国国旗や五輪マークがあしらわれたデザインのマスクが「カッコいい!」と、中国国内で話題になり、現在爆発的に売れているのだそうです。しかし、それらの類似商品も多く、ウイルスなどの感染を防ぐ機能が無い粗悪な模造品も横行し、問題になっているようです。

東京2020大会の中国代表選手達のマスクは、北京朋来製薬という会社で作られていました。この「五輪マスク」は一般販売はされておらず、購入は出来ない激レア商品なのですが、ネット通販では、この会社名を名乗る「五輪マスク」が多数出品されていました。そこで、北京朋来製薬では、「ネット通販のものは偽物である」という声明を出すまでになったのですが、その人気ぶりは凄まじいものでした。

これを受け、中国オリンピック委員会も動き出しました。公式サイトに「国際オリンピック委員の許可を得ていなければ、いかなる団体も個人も五輪マークを広告やその他の商業活動にしようしてはならない」と明記。現在販売されている中国の「五輪マスク」は、すべてライセンスを侵害する商品となり、取り締まりが強化される異例の事態になりました。

どうなる?北京2022

マスクひとつで国をも動かす事態に発展する中国のパワーには、驚かされるものがあります。しかし、裏を返せば、そういった事態になるほど東京2020大会が注目されたのもまた事実でしょう。

次は2022年に中国北京で冬季オリンピック・パラリンピックが開催されます。その時にはどのようなブームが起こるのか、引き続き注目するのも面白いかもしれません。

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執筆:BILLIKEN

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