【コラム】中国の規制が強化?その背景にあるものとは――

昨今、中国はマスコミや出版、社会問題に対するさまざまな規制をさらに強化しています。ついには、ゲームの規制や言葉の規制なども起こり、日本でも報道されるなど注目を集めています。

この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、強まる中国の規制と、その背景について考察しています。

規制することで自国を”守る”中国

中国が規制をさらに強めているのは、中国の習近平国家主席の「祖国の完全統一の実現」発言、つまりは台湾との関係性に起因しています。中国と台湾の関係は微妙なまま、近年は一触即発の対立関係に陥っています。しかし中国側としては、かねてからの課題である国家の統一を進めたいという思惑があります。しかし、台湾としては、中国とは別々の考え方であるとし、敬遠しているのが現状です。

中国にとっては、国を統一して国力を強化したいという目的もあるでしょう。国としても法律をより厳しいものに変えたり、法律の考え方を見直したりは、他の国でも行っています。そのため、中国としては、今回の大規模な規制は、白熱している論争を収めるためのそろばんとして行った施策であるという考えを示しています。

これまで、中国は社会主義であり、格差がない社会を目指していました。しかし、現在は中国も発展し、経済成長と共に、さまざまな思考が生まれています。そのため、日本から見ると少々「やりすぎ」感のある規制は、中国の早すぎる経済成長と、これまでのギャップからみると、致し方ないという結論に至るのです。

摩擦を回避するための「規制」とこれから

日本と中国の交流関係は、これからどのような規制がされるかはよくわかりません。しかし、論争や武力摩擦の可能性を孕んだ事態が起こりうるときは、中国はまた規制を強めて守りの姿勢に入るかもしれません。中国の国民は、日本をはじめ、あらゆる国と仲良くすることは、今後のために重要だということは重々理解していることでしょう。しかし、摩擦を恐れるあまり国が規制を強めてコントロールしているため、なかなか上手くいかない歯がゆさは少なからずあるようです。

中国と台湾の関係は、しばらくは平行線のままかもしれません。というのも、些細なデマひとつでも国民が不安に陥ってしまう事象があるうちが、中国はさまざまな規制をかけ続けるでしょう。これから中国はどのような施策を思案しているのか、その答えはまだ未知数だと言えます。

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執筆:BILLIKEN

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