【コラム】食文化が支える日中文化交流

日本では中華が、中国では日本食が親しまれています。日中関係が微妙と言われる昨今ですが、食における交流は未だ衰え知らずです。

この記事では、中国滞在経験のあるライター・BILLIKENが、これからの日中”食”文化交流について考察しています。

日中の食はルーツが同じ

食文化は、今も昔も日中交流を支えるもののひとつと言えるでしょう。そもそも、日本の食文化のルーツは、中国から伝わったものがベースとなっています。中でも、日本人の主食である米は、その代表的なものだと言えるでしょう。日本において、米は古来の中国から伝わり、それを加工してさまざまな食べ物を作り出したり、品種改良をしたりと、独自の広がりを見せています。現在では、その日本米を中国人が好んで購入し、煎餅や餅といった日本の米を使ったお菓子や食べ物が、中国国内に流通するなど、文化的な交流が盛んに行われています。

食事という日常を支えている行為は、文化圏が異なる場合であってもベースは変わることはありません。積極的に国際交流するためには、相手の文化を深く知る必要があるでしょう。日本と中国は、特に食という部分において、非常に巧妙に文化が交差しているといえます。例えば、天津飯や中華丼など、日本の中華料理の定番と言われるメニューは中国にはありません。しかし、現在では、中国に日本の中華チェーン店が進出し、中国人の間でも、天津飯や中華丼が受け入れられています。

交わることで新しく生まれる食文化

中国と日本の食事の文化が交わることで、そこに食を通して、新しい文化が生まれる可能性も十分にあります。お互いに、相手の食文化を尊重することで、お互いに興味を持ち、国際交流のきっかけになることもあるでしょう。

近年では、日本でも中国の文化を尊重した食が浸透しています。日本の神戸では、餃子を専用の味噌と一緒に食す文化がありますが、これのルーツは本場中国の食べ方に倣ったもので、中国の味として日本で広がりを見せているようです。

食は、人が生きる上での基本的な文化であり、お互いの文化を尊重することによって、独自の発展を遂げてきました。これからの日中交流は、一度原点に戻って、食をテーマにしてみるのもいいかもしれません。これから、日中の文化の交わりによって、どのような食が生まれるのでしょうか?これからの日中”食”交流に期待が高まります!

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執筆:BILLIKEN

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