【コラム】留学の際には健康への備えも必須!

留学先を選ぶ際、できることなら人気が高い場所にしたいことでしょう。しかし、人気が高い留学先だからといって、その留学が安心安全であるとは言いにくいのが現状です。

この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、留学先を選ぶ際のポイントと注意点についてまとめています。

日本人にとって安心安全な場所が人気!

国外は、日本とは治安や社会情勢も全く異なるため、些細な事からトラブルに巻き込まれるケースもあります。そのため、学生が留学先を選ぶ際には、できるだけ日本人が多い場所をと考える傾向にあるようです。しかし、日本人が多く、安心安全である半面、その日本人の多さが、逆に学力を妨げるというケースもあるのです。

とある日本人留学生が、上海に留学していたときのことです。上海は中国のなかでも比較的治安は良く、中国語だけでなく英語も通じるとしてこの場所を選んだのだそう。日本人生活者も多く、中国語や英語を学ぶには、まさにうってつけのような場所に感じたのだそうです。しかし、帰国した後の語学力は、留学したとは思えないぐらいほとんど上達していなかったのだそうです。その理由は、留学先の環境にありました。

一見「良い環境」でも語学的には?

件の日本人留学生は、最初は大学の寮で一人暮らしをしていたのですが、寂しさから、同じ日本人留学生のクラスメートとルームシェアを始めたのだそうです。家の中では専ら日本語を使い、学校でも日本人が多かったため、休み時間もほぼ日本語で、日本の話題で盛り上がっていたそうです。放課後、カラオケに行くときも日本の歌ばかりで、中国語や英語に触れ合うのは、学校の授業と家での予習復習ぐらいだったようです。また、上海には日本語が上手な中国人が多く、結局は日本語ばかりに囲まれて暮らしたそうです。もちろん留学生同士の交流もありましたが、英語やフランス語、そして日本語などが飛び交っているため、なかなか中国語に集中できなかったようです。

留学先の上海は、上海語も併用して使われており、一般的な中国語(北京語)にもその訛りが多少含まれています。そのため、正しい発音とも少し異なり、上海以外の中国人に指摘されることも多かったのだとか。日本人留学生は、これらのことを大いに反省していましたが、留学先で身についた経験は友人の行き方や考え方を変えたようです。それまで、コミュニケーションに消極的だった性格が、留学した事によりハキハキと自分の意見を言うように変化したのだそう。留学で学ぶのが、語学だけではないということを、身をもって体感したと感じているようです。

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執筆:BILLIKEN

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