【コラム】外国人留学生が感じる日本社会の「壁」とは?

日本は海外からの留学生が多くいます。特に、東京や大阪、京都などは有名大学があるため留学生が多い地域として有名です。

留学生にとって異国の地である日本。この記事では、留学生が戸惑う日本での経験について、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが解説します。

留学生が戸惑う「日本式」

留学生が日本留学で学びたいものは、勉強だけではありません。日本の生活、歴史、文化など、さまざまな事を体験したいと考えています。しかし、留学生たちが日本の生活をしていく中で、さまざまなルールに壁を感じるケースがあります。では、一体どのような点で壁を感じているのでしょうか?具体例を挙げて見てみましょう。

<職場の空気を読む>

留学生の中には、学びながら現地でアルバイトや仕事を行う人も多くいます。しかし、いざ働こうとしても流れが分からないといった困りごとがあるようです。海外では、外国人が就職する際、ルールから流れなどを詳しく教えてくれるそうです。しかし、日本では仕事を始めると、すぐに上司から「これをしてくれ」と、説明も曖昧なまま働く内容を指示されるだけ。なかには、与えられた仕事をしていると、急に怒られる事もあるようです。留学生が理由を問うと、「言われたことしかやらずに、仕事が遅い」と言われたそうです。日本では空気を読んで、言われずとも気がついた仕事を行うという暗黙のルールがあり、外国人にとっては理解しがたい文化でしょう。しかし、日本の職場では、決められた仕事だけでなく、時に人に合わせて仕事をすることも重要であるという学びになったという声もありました。

<複雑な交通のルール>

海外の多くの国では、日本とは反対に車は右側通行です。そのため、留学生の中には、日本の左側通行に慣れず、危険な目に遭うことも多いそうです。

また、電車やバスといった公共交通機関においては、その複雑なシステムを壁に感じる留学生が多いそうです。東京や大阪といった都会の駅では、駅の案内表示に英語や中国語、韓国語などがあり比較的安心ですが、交通網自体が非常に複雑です。一方、地方都市では外国語案内表示が無いので、分かりにくいという声が多くありました。留学生の中には、出来るだけ多く出歩いて、駅のシステムや地理を勉強するという人も。また、本屋で時刻表や地図を購入したり、乗換案内や交通情報などを常にチェックするという留学生もいるのだとか。

<各種手続き>

外国人に限らず、日本人にとっても銀行や公共施設の手続きは少々面倒に感じます。特に留学生は、日本に来た瞬間からビザの取得から入学手続きなど、困るシーンが多々あるとのことです。「日本は書類が多くて、ややこしい」「携帯会社の手続きが分からない」など、留学生からはさまざまな声がありました。こうした場合は、素直に窓口に「外国人です」と、伝えると、スムーズになることでしょう。日本の銀行や公共施設は、外国人の対応も指導されているケースが多いため、勇気を出して声をかけてみましょう。しかし、地方都市などでは対応に差があるため、まずは留学先の留学生サポートに相談してみるといいでしょう。

留学生はこうして日本を学ぶ

このように、いくら便利で安全である日本社会とはいえ、留学に取っては「外国」であり、複雑なルールに頭を悩ませることが多いことが分かりました。

しかし、こうしたルールも、ひとつの日本文化として留学生にとって大きな学びのひとつになることでしょう。このような体験で得た学びが今後、留学生達の学びにどう生かされていくのでしょうか?

中国進出無料相談受付中。お気軽にご連絡下さい

執筆:BILLIKEN

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