【コラム】貴重な人材!?日本語がペラペラに話せる中国人は一体どのように学習しているのか聞いてみました

中国の日系企業には日本語を話すことができる中国人スタッフが数多くいます。

ほとんどの場合は大学で日本語を専攻していたという人達ですが、中には独学で日本語をマスターしたというツワモノもいます。今回は、中国北京と上海で生活経験のあるライター・さんせんが中国人の日本語学習事情について紹介していきます。

日本語が話せる中国人スタッフは貴重な人材

中国でのビジネスにおいて、日本語の話せる現地のスタッフの存在は非常に重要です。
彼・彼女たちは日本語だけでなく、なかには日本の文化まで深く理解しており日中間のビジネスを取り持つキーパーソンになることもあります。
では、日本語が話せる中国人は一体どのようにしてこのような日本語を身につけているのでしょうか?

中国人の日本語学習の背景

日本語が話せる中国人はいったいどのようなキッカケや背景で日本語を学習しているのでしょうか?
ここでは、実際に筆者が中国人にヒアリングして分かった中国人の日本語学習のバックグラウンドをタイプ別に分けてまとめました。

大学の専攻で日本語を習得する

まず多いのが、大学で日本語を専攻していた学生です。中国では大学に入ると多くの場合で英語ともう一つの言語の学習をしなければいけません。
中国の大学生は非常に勉学に熱心で、言語に関してもとことん勉強しています。
そのため大学を卒業するころには基本的には2つの言語が話せるようになります。
大きな大学になると日本人の日本語教師が在籍しており、大学に留学している日本人学生とも積極的に交流しています。

専門学校で日本語を習得する

中国には日本語専門学校が数多くあります。
かつて中国における日本語専門学校は、日本に留学生を送るための学校ばかりでした。
しかし、現在は日本語を専門的に指導し、国内外で活躍する人材を育成するための学校になっています。
専門学校ではビジネス会話を中心に、より専門的な会話を指導しています。
近年では日本語だけでなく、日本のビジネスマナーや歴史、カルチャーなども教える学校もあります。

独学で日本語を習得する

中国人の若い人に多いのが「独学で日本語を身につけた」例です。
アニメやドラマなど日本のメディアに触れ、日本に興味を持って趣味で日本語を勉強している人たちです。
まず興味が先行しているため、学習には非常に熱心で、独学とは思えないほどの日本語力を備えている人もいます。
ただし、情報や興味が偏ってしまうこともあり、ビジネス用語や敬語はさっぱりわからないという人も。
しかし学習意欲も高いため、日本語の飲みこみも非常に早い人が多いです。

日系企業の日本語研修で習得する

中国にある一部の日系企業では会社単位で日本語研修が行われています。
社内では日本語の説明書や書類を読むことが多いため、より専門的な日本語を教えています。
授業は終業後に行われているそうですが、業務と関連性が高いため社員も熱心に日本語を学習するそうです。
内容は業務に関する用語やビジネスマナーなど、ロールプレイングを交えた授業が多く、人材の育成も兼ねています。

日本に留学して日本語を習得する

日本に留学をしたのち、中国に帰国して日系企業に勤める中国人も多いです。
また、近年は日本に留学時に日本の企業に就職し、駐在員として中国に赴任するケースもあります。
日本語だけでなく、日本文化も非常に理解しているため会社でも重要なポジションを担っている人も多いです。

このように、日本語が話せる中国人と言っても、その背景や学習方法はさまざまです。
しかし、共通して言えるのは「日本語に対して興味がある人ほど学習速度が速い」と言えます。

相互学習で相互理解を深めよう!

中国人は語学の勉強に非常に熱心です。そのため、日本人に対しても積極的に話しかけてきます。

私も中国にいるときは日本語を勉強しているスタッフと一緒にお互いの国の言葉で文化やカルチャーの話をするうちに、自然と信頼関係も深まっていきました。
ぜひ中国で日本語が話せる中国人に出会った際には、ビジネス以外にも日本語学習の背景や、日本のどこに興味を持ったのかを聞いてみて下さい。

きっと相手の新たな一面を知ることができ、お互いの理解もより深まるのではないでしょうか?

中国進出無料相談受付中。お気軽にご連絡下さい
 

 

執筆:さんせん
【プロフィール】
北京と上海の2都市で日本人向けの広告雑誌の編集者として、約5年間、特集の企画や取材、編集を担当。得意分野はグルメ、トレンド、エンタメ。現在は山梨県在住で、山梨県関係のツーリズム・グルメに関するライティングや取材を中心に活動中。
ツイッター:https://twitter.com/sansen_koshu

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