【コラム】大連に次々と日系企業が進出する理由

日本人が中国でビジネス展開するにあたって何よりも重要なのは、現地の人の日本人および日本企業に対する考え方です。親近感や信頼感などの観点から考えると、「大連」は申し分のない場所だといえるでしょう。

この記事では、中国滞在経験のあるライター、BILLIKENが、中国大連のビジネス地としての可能性について考察します。

日本人が住みやすい大連

大連は、福岡県北九州市や京都府舞鶴市と友好都市関係を結んでいます。また、中国の改革開放の直後から、大連は日本と親密な関係にあり、現在も7つの自治体の駐在事務所があるほどです。また、大連には約1200社の日本企業があり、上海に続く日系企業の進出の場となっています。中国とは、政治上でさまざまな軋轢が発生していますが、こうした状況でも、大連は反日感情が比較的少ないエリアとしても知られています。政府の対策としても、大連ではさまざまな優遇措置があります。

対外開放の拡大や外資の利用促進を図るため、税制面での優遇だけではなく、企業向けの用地の支援、行動専門職に対するビザ申請の優遇など、さまざまな経営政策を構築しています。Panasonicや日本電産など、製造業が積極的に大連に進出しているのは、上記のような理由だけではありません。輸出や輸入、物流に関しても非常にメリットが多く、中国の中でも日本から非常にアクセスが良い点が挙げられます。また、人件費においても、上海や北京などに比べると比較的安い点も、政策メリット以上の価値があると言えるでしょう。

大連からアジアを目指す日系企業

大連は政策的な面だけではなく、生活しやすい環境であるということが1番のポイントでしょう。日本人が多いため、日本人専用のマンションや日本人向けのレストラン、居酒屋、ゴルフ場など、日本で生活をしている感覚で生活できます。また、日本よりも生活費は安く抑えられるため、単身ではなく、家族で大連に住む人も多くいます。

北京や上海などに進出する場合は、コスト面においてはあまり大きなメリットは得られないでしょう。しかし、大連は特に製造業にとってメリットが多く、中国やアジアに向けての事業展開において主要なエリアになってくるでしょう。アジアを中心に業務を拡大したい日本企業にとって、大連はハブ拠点として大きな飛躍のための地域となるかもしれません。

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