【コラム】石材業界から見る日中関係

お墓や庭石など、日本の文化や生活には昔から石が使われてきました。しかし、日本の国産石材は価格も高く、現在の日本では資源に限りもあるため、国産石材はなかなか使うことができません。

そこで注目されているのが中国の石材です。この記事では中国滞在経験のあるライター・BILLIKENが、日中石材事情について解説します。

石材業界の今

近年の日本での石材は、主に中国から仕入れられています。中国で採掘し、現地職人が加工。船で日本に送られ、日本の職人が組み立てるという流れです。数十年前までは中国の職人と日本の職人とでは技術の差があり過ぎると言われていましたが、近年ではほとんどの石は中国で加工されてから日本に届けられます。

さらには、日本で採掘された石も一旦中国へ送られ、中国で加工して日本に届けられるほど、中国の石材加工は洗練されています。こうした背景には、日本の職人の減少が挙げられます。日本の職人と中国の職人の技術の差がほとんど無くなり、機械化が進み、より高精度で短い期間でのものづくりが可能になりました。また、日本の技術を学ぼうと来日する中国人も多くいます。

これからの日中関係

日本の石材需要が中国に集中してしまうもう一つの原因は建設業界の人手不足です。職人も不足し、価格も高騰する一方です。こうした動きは加速していき、いまや日本の企業は中国の力無しでは、成り立たないと言っても過言ではないでしょう。中国人は給料が高い会社を見つけたら次の日にでもその会社へ行くという話を聞いたことがあります。

日本人からすれば、その行動はなかなか良いイメージはありません。しかし、モチベーションの1つが給料というのは決して悪いことではありません。日本は1つの会社に生涯勤めるというのが普通という考え方がほとんどですが、中国人はやや異なります。何社もの会社を転々として技術を身につけ、広いネットワークで社会の発展を後押ししています。今後の日本は、こうした中国と連携し、足りない部分を補いあいながら相互に発展し合っていくことが望ましいでしょう。

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