円安が進む昨今。日本の輸出産業は空前のビジネスチャンスであると言えるでしょう。特に介護ロボット市場は、近年注目されている分野です。
この記事では、これからの介護ロボット市場と日本と中国のビジネスの潮流について、中国滞在経験のあるライターBILLIKEN画考察します。
円安は輸出&ビジネス展開のチャンス
中国と日本は、位置的にも非常に近い距離にあります。現在の中国は、14億人以上の人口を持つ大国ですが、日本同様に少子高齢化が深刻な社会問題になりつつあります。そのため、介護大国として中国の少し先を行く日本としては、大きな市場で積極的にビジネス展開をしていきたいところです。そして現在、日本は円安によって世界中に進出できるチャンスが来たと言ってもいいでしょう。こうした流れは、これまで世界の経済大国と言われていた日本にとっては少々寂しい面はありますが、言い換えれば大きなビジネスチャンスです。日本の製品は非常に良いが高価で手が出ない、最終的には少し安い中国の商品に流れていくことが非常に多かったように思います。
しかし今では、急激な円安で日本の良い製品が破格の値段で購入することができます。これは日本にとって積極的に世界にアピールするチャンスであると言えるでしょう。ビジネスを世界中に展開していく上で、何に注力するかは非常に重要なことです。日本にとって、輸出コストの面から見ても、距離が近い中国と積極的にビジネス交流をするべき時期なのではないでしょうか?
中国と共にビジネス発展を
中国では、人口減少が非常に深刻な問題になっています。中国国内でもすでにさまざまな政策が展開されていますが、人口の減少は止まることなく、今後もさらに進むと予想されています。そうしたなかで注目されているのが、日本の介護ロボット事業です。日本の介護ロボットのクオリティは、世界的に見てもレベルが高いと評判です。現在、円安の影響で海外企業にとって日本の商品は買い時でしょう。輸出の波に乗って、ぜひ中国にも市場を拡大させることが重要です。現在の円安傾向は、多くのリスク要因からしばらく続くものと見られています。そのため、失敗を恐れずに中期目線で中国へのビジネス展開ができる絶好のチャンスであると言えるでしょう。
また、介護事業におけるビジネス展開はこれまで介護ロボットが中心でしたが、最近ではIT技術を応用した介護全体へのアプローチも可能です。中国は日本よりもIT技術の活用が進んでいるとされています。実際、日本では未だ現金主義な部分がありますが、中国ではほぼすべての取引をデジタル化しています。また、中国の大都市は監視カメラで警備され、情報はすべてIT化しています。こうしたIT大国の中国に対して、日本のIT企業がどれぐらい爪痕を残せるのかは未知数です。しかし、日本の開発した介護ロボットの良さをPRしながら中国展開を行うことで、勝機が見えてくるのではないでしょうか?また、中国の優れたIT技術は、日本にとっても魅力的なアイテムになるでしょう。双方向で協力し合うことによって、今後の商品開発にも期待ができそうです。
執筆:BILLIKEN
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