【コラム】介護ロボット市場が円安の今注目される訳

日本の円の価値が下がり、今や空前の円安となっています。円安によって大打撃を受けているのは日本人でしょう。

そんななか、日本のビジネスの相手として熱視線が送られているのが隣国の中国です。この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、円安となった日本の今後の中国ビジネス展望について考察していきます。

深刻な円安の中で生き残る分野とは?

日本の円安は非常に深刻な状況です。政府も円安で悪化する経済を懸念し、必要に応じて為替介入など対策を講じるかもしれませんが、金利が上がることはないでしょう。そのため、今後も急激な円高になることは起こりにくい状況です。また、この円安はアメリカに対してだけではありません。今や、アメリカと同等に世界の覇権を争い、数年先には世界一のGDPを誇るとされる中国の通貨に対しても円安の動きがあります。

しかし、円安にもメリットがあります。その最たる例が輸出企業です。海外にとっては、日本の製品が安く買えることもあり、製造メーカーなどは儲けが出るのではないかといわれています。しかし、残念なことに国内の企業の多くは、人件費の安い海外に工場があります

そのため、結局は円安のおかげでコストがかかり、円安のメリットを大きく享受できない企業が多いのが現状です。一方、国内に工場を持ち、海外に輸出を行うメリットが大きい分野もあります。それが、介護関連のIT分野です。

介護ロボットにビジネス展開の光明あり

日本は超高齢化社会の真っただ中であり、これからさらに高齢化が加速していくでしょう。そして、中国も日本と同じく超高齢化社会を迎え、大きな社会課題となっています。介護問題は多岐に渡り、介護される側のみでなく、家族、介護職も関係しています。特に介護職は介護報酬が国によって決められているため、給与が低く重労働が発生し、担い手不足に悩んでいます。そのため、介護大国である日本企業は、こうした現状を改善するべく介護ロボットの開発に力を入れています。現在では、介護の現場のあらゆる場面で介護ロボットが活躍しています。

そして、近年では中国もこうした介護ロボットに目をつけています。中国も日本と同様に、介護職の担い手不足に悩んでおり、日本の質の高いサービスを兼ね備えた介護ロボットの運用に非常に前向きです。これまで、介護ロボットはニッチな産業で、工場も国内にあることがほとんどです。しかし、裏を返せば今の円安によって輸出の恩恵を大きく受けることが可能です。実際、介護ロボットを作る工場では、国内外からの受注がひっきりなしなのだそう。介護ロボット市場は、これからますます注目されることでしょう。その先に、日本の企業が再び中国という地で幅広くビジネス展開することが期待されています。

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執筆:BILLIKEN

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