【コラム】円安をチャンスに変える日本の戦略とは?

急激な円安を迎えた日本は今、ビジネスの大きな転換期に来ています。

この記事では、日本のビジネスの方向性と、その先の中国ビジネスについて、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが考察しています。

原点回帰する日本企業

日本の不景気は、今に始まったことではありません。しかし、以前であれば工場を海外に移してコストを落とし、リーズナブルな価格で取引を行うビジネスをしてきたことでしょう。しかし、現在では多くの企業が原点回帰し、海外の工場を閉め、生産拠点を自国にする動きが強くあります。中国とのビジネスを考えるにあたっても変化がありました。これまで、中国に工場を置く日本企業は多数存在していましたが、現在では円高の影響で大きなシフトチェンジを余儀なくされています。これまでは、チャイナリスクを抱えていても、利益が上回っていましたが、現状ではそう甘くはありません。世界的な情勢を考えると、日本企業は慎重にならなければならない時代だといえます。

日本にとって急激な円安は、けっして良い状態とは言えません。そして、それは今後、成長が期待ができると言われていた介護ビジネスにも大きな不安の影を落としています。しかし、長期的な目線を考えた時、この円安は必ずしも日本に悪い影響を与え続けるとは限りません。なぜなら、先ほども述べた通り国内に工場を移せば、今まで通りのリーズナブルな価格を維持しつつ、円安に合わせたビジネスモデルを構築することで新たなチャンスが見えるかもしれません。また、物価だけを見ると、日本は世界的に見ても安いといえます。しかし、反対に考えれば、日本製品は海外に売り時であると言えるでしょう。

中国ビジネス展開は地方都市に注目

現在の中国の状況も見ていきましょう。現在の中国は、以前のような勢いは無くなりつつありますが、依然大富豪は存在し、購買力もまだまだ衰えません。また、中国の介護を取り巻く状況を考えると多くの潜在ニーズが眠っています。

中国は経済的に非常に発展しましたが、大国ゆえに都心から離れるとインフラが未整備の地域が数多く存在しています。しかし、そうした地域こそ介護ロボットや介護ITの必要性が高いはずです。日本の介護事業にとって、そうした地域こそにビジネスチャンスが眠っていると考えられます。日本製品は中国において、非常に信頼があり、すでに販路もあるでしょう。これから参入する日本企業も、まず中国の地域性を把握しながら、慎重にビジネスを進めていけば多くのチャンスがあるはずです。

円安はデメリットばかりではありません。メリットを大きく活用しながら、慎重にかつ積極的に中国ビジネスを展開すれば、大きなチャンスが巡ってくるかもしれません。

中国進出無料相談受付中。お気軽にご連絡下さい

執筆:BILLIKEN

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