【コラム】人生の節目に写真あり!中国の記念写真文化

日本では子どものいる家庭などでは記念日などにはフォトスタジオなどでこだわりの写真を残す人も非常に多くなりました。

しかし、中国ではかなり前からいわゆる「記念写真」を撮る文化がありました。今回は中国における写真文化について紹介していきましょう!

中国で写真は記念日に撮る特別なもの

中国ではつい30年ほど前までは白黒写真が主流でした。その後カラー写真が徐々に普及したのですが、家庭用のカメラの普及は日本よりもだいぶ後でした。その影響から、中国の観光地などでは記念写真を撮影する露店が非常に多くあります。その場ですぐに現像して持ち帰ることができるため、非常に人気があるサービスでした。

また、中国の街中には写真屋が非常に多いのも特徴です。ジャンルも幅ひろく、日本の写真館のように記念写真を撮影するスタジオから証明写真を撮る小さな写真屋までさまざまです。証明写真は日本のように無人撮影機ではなく、きちんと撮影してくれます。

証明写真やは街の至るところにあり、価格も20元前後(400円前後)と比較的リーズナブルです。また、多くのところでは証明写真でも無料でキレイに修正処理してくれます。

これはメンツを重んじる中国ならではのサービスだと言えるでしょう。

人気はウエディングフォトとキッズフォト

数ある記念写真の中でも人気なのが結婚写真を撮影するフォトスタジオです。中国ではウエディング写真の事を婚沙撮影と呼び、非常に気合の入った撮影を行います。とにかく世界観を作りこみ、まるで映画俳優のように物語の主人公に「なりきって」写真を撮ります。中国では、この結婚写真のためにわざわざ休暇を取り、海外ロケを敢行するカップルもいるほどです。こうして撮られた写真は大きく引き伸ばし、写真パネルにして新居の寝室やリビングに堂々と飾ります。

もう一つ人気なのが赤ちゃんや子どもを撮影するキッズフォトです。中国では長い間一人っ子政策を実施していたため、子どもへかける愛情が非常に大きい傾向にあります。一族の宝と言われる子どもの可愛い姿を残すために、生まれた時から定期的に専門店で写真を撮る家庭が多いのだとか。

ちなみに撮影料金ですが、ウエディングフォトもキッズフォトもそれぞれ数千元(数万円)~数万元(数十万円)ほどかかります。多くがセット価格になっており、撮影料金、メイク料金、撮影データ料金、現像料金、グッズやパネルの料金などが含まれています。

人生の節目や記念日に少し凝った記念写真を残すという風潮は、近年日本でも多く見られますが、中国では数十年も前からこうした写真文化が根付いていました。

中国人は「自撮り」が大好き!

中国の人のSNSを見ると、日本人に比べて「自撮り」をしているが多いと感じることがあります。これは自分というものを認め、自分に自信を持っている人が多いという背景がありますが、その根底には一人っ子政策が影響しているのではないかと考えられています。

中国では一人っ子政策のため、子どもの頃から両親祖父母より深い愛情で育てられています。そのため、自己肯定感が強く、その傾向が写真を撮る際に顕著に表れ「自撮り」をする人が多いように感じます。実際、自撮り棒は日本で流行するはるか前から中国では当たり前のように使われていました。

また中国人の友人に話を聞いたところ、学生時代には自身の「ポートレート」を撮影するのが流行していたそうです。アイドル並みにメイクや衣装を作りこみ、写真館でプロに撮影&修正をしてもらった気合の入った写真を撮影して何枚も現像し、友人たちトレーディングカードのように交換して楽しんでいたようでした。

実際に当時の写真を見せてもらいましたが、まるでアイドルのブロマイドのような完成度の高さに驚いたことを覚えています。

中国人にとって「写真」は大事!

中国人の中で、写真とは自身の表現の場のひとつになっており、その「映り方」や「映え」にも人一倍のこだわりを持っている人が多いです。SNSなどの進化により、これまでアナログだった中国の写真文化もデジタルに重きを置くようになりました。中国の写真文化の歴史はここ数年で目覚ましい発展を遂げています。

これまでは身内で楽しんでいたこだわりの写真も、今やSNSの発展と共に広く世界中に発信するようになりました。近年世界を席巻しているライブ配信は、自撮りに慣れている中国人の得意分野だと言えます。

これからの中国の写真文化はどのような変貌を遂げるのでしょうか?進化の先は未知数です。

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執筆:さんせん
【プロフィール】
北京と上海の2都市で日本人向けの広告雑誌の編集者として、約5年間、特集の企画や取材、編集を担当。得意分野はグルメ、トレンド、エンタメ。現在は山梨県在住で、山梨県関係のツーリズム・グルメに関するライティングや取材を中心に活動中。
ツイッター:https://twitter.com/sansen_koshu

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