【コラム】松下幸之助をきっかけとした日中の人的交流が創る未来

近年、中国では日本の大企業の経営者の考え方をリスペクトしているビジネスマンが多いようです。中でも「稲盛和夫」と「松下幸之助」は双璧をなす人気を誇ります。実際に、日本と中国のビジネスを大きな視点で捉えると、そこには深いつながりがありました。

この記事では、中国滞在経験のあるライターのBILLIKENが、中国での松下幸之助の存在について詳しく解説します。

中国の実業家に受け継がれる松下イズム

1978年に、当時の中国副首相である鄧小平が大阪を訪れ、松下電器の創業者である松下幸之助に中国の近代化に手を貸してほしいと声をかけました。松下幸之助は快諾し、3年続けて中国に渡り、日中間でビジネスの流れが生まれました。その時に松下幸之助のビジネスの信念が中国にも流れこんできたと言えるでしょう。

実際に、現在の中国の実業家を見てみると、松下幸之助の志を色濃く反映していることが分かります。IT企業で有名な4社、いわゆるバイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイの経営理念は、中国の国民がいかにすれば幸せになれるかを一番に考えて事業を発展させました。これは松下幸之助の「事業を通じて社会に貢献する」と言う理念に共通するものがあると言えます。

明るい未来のためには人的交流が必須

2018年12月、中国の近代化に貢献した世界の10人を選ぶ中国改革友誼賞が、発表されました。その中に日本人が2人入っており、1人は平和条約に尽力した大平元首相、もう1人が松下幸之助です。松下幸之助は、中国では非常にリスペクトされており、若い実業家が松下イズムを勉強するために日本にビジネス研修に来ることもあります。

松下幸之助の著書も中国で翻訳され、多くの人に読まれています。今や日本の若者以上に松下幸之助に詳しい中国人も少なくありません。松下幸之助の志をきっかけとして、中国の若者と日本の若者が互いに意見交換を行い、「世界の明るい未来」について交流することが出来れば、日中の関係構築に非常に有効なのではないでしょうか?

松下幸之助のポリシーと日中関係のこれから

日中の若者の間で、事業を通じて世界に貢献するという「松下幸之助」のポリシーは、例え政治関係が冷え込んでいても、経済面および心の結びつきといった点で、日中の関係はより強くなると考えられます。その始まりとして、まずは日中の大学同士の交流から、より深めるべきだと言えます。こうした人的交流から、お互いの国の理解が深まり、政治がいかに冷え込んでいても、深い部分で両国はつながることができるのです。

松下幸之助がこれまで築いてきた日中の絆を次の世代につなげていくことこそ、これからの日中関係を深めるためのヒントになるでしょう。そうした取り組みに尽力することで、これから先の日中の関係には明るい未来を見ることができるのではないでしょうか?

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執筆:BILLIKEN

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