【コラム】国交正常化50周年を迎えて―中国人が尊敬する日本人

1972年に締結された日中平和友好条約は、2022年に50周年を迎えます。

この記事では、日中国交正常化50周年を迎える中国と日本の今後の関係について、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが考察しています。

中国人が尊敬する日本人とは?

2018年、中国の近代化に貢献した世界の10人を選出する「中国改革友誼賞」に、2人の日本人が選出されました。その中の1人は、日中平和友好条約に尽力をした大平元首相、そしてもう1人は、日中の経済の発展に協力をした松下幸之助氏です。1968年、当時の鄧小平福首相が日本に来日した際に、松下幸之助氏に「中国の近代化に手を貸して欲しい」と声をかけ、そこから日中におけるビジネスが発展しました。松下幸之助氏の受賞は、その友好関係に敬意を評し、50年目という節目に送られたものだと言われています。


松下幸之助氏を尊敬する中国のビジネスマンは現代でも非常に多く、マーケティングの手法など、ビジネスのさまざまなシーンで参考にされています。松下幸之助氏が築いた中国のパナソニックグループの従業員は現在では50,000人を超えています。松下幸之助氏が亡くなってから30年以上経ちますが、その人気は未だ衰え知らずです。

それを裏付けているのが、中国のビジネスマンの思想です。松下イズムを継承し、中国の将来にどう貢献するかと言う観点からビジネスを考えています。これからの時代、利益は自分たちの企業だけではなく、社会や世界を見据えて働くことが重要となってくるでしょう。中国も日本も、ビジネスにおいて同様の価値観が根付いていると言えます。

日中の今後の動きに注目

中国では、日本の高齢化社会をなぞるかのように高齢化が進んでいます。ビジネスも高齢者市場に向いており、商品軸だけではなくサービス、人との関わり方など、高齢者に重きを置いたビジネスが注目を集めています。

日中国交正常化50周年を迎える2022年、日中関係は、今後どのような展開を見せるのでしょうか?松下幸之助氏のビジネス思想と、日本と同様の高齢化社会を背景に、日中関係のこれからに注目してみると面白いかもしれません。

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執筆:BILLIKEN

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