【コラム】日中両国の絆を支える「雲詩会」とは?

日中文化交流を目的とした団体が日本にあることを知っていますか?来る日中国交正常化50周年を控え、現在、さまざまな動きがあるようです。

この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、日中交流団体についてまとめています。

日中文化交流を支える団体とは?

日中の文化交流を図る目的で設立された団体は、現在日本に7つあります。全てが民間の団体で、両国のさまざまな文化交流の促進を目的として運営されています。日中の交流イベントなどは、外務省を始め、こうした団体を中心に開催されています。

実際、2017年から2018年にかけては、日中国交正常化45周年及び日中平和友好条約締結40周年を記念した数々のイベントが行われました。
民間の団体のみが行うイベントの多くは、一般的に回数も少なく、日本で行われるものがほとんどです。しかし、国交正常化45周年などの節目の期間に外務省が行ったイベントは、ゆうに100回を超えており、中国での開催も多かったのが特徴です。

詩と映像で交流する「雲詩会」

2017年に中国と日本で行われた両国の青年団による文化交流イベントはひと際盛り上がりを見せ、中国最大の青年組織・中華全国青年連合会と日本の親交は「雲詩会」という名前で、現在も交流が継続しています。コロナ禍の2021年には交流の場がオンラインに変更されましたが、通年通り雲詩会(交流会)が開催されました。この「雲詩会」は、“詩に想いをのせて”というサブタイトルがついており、お互いの国への気持ちを込めた多数の優秀な詩が発表されました。そして、お互いの詩を言語にして朗読するだけでなく、そこに込めた思いを映像作品にして公開するという形式で行われるのが大きな特徴です。

日本と中国は、言語の壁があることはもちろん、文化や歴史についても異なる部分が多いでしょう。しかし、映像作品という形での発表であれば、お互いをしっかりと理解できるであろうと考えられており、言葉を必要最低限にした映像の数々が発表されました。2022年の北京冬季オリンピックの成功などを祈願して行われた同会。大手ニュースサイトなどでは、両国間の文化交流に大きな影響をもたらしたと、大々的に報道されました。

この会が注目された理由のひとつが、メンバーがお互いの国のこれからを担う青年達によって行われたという点です。また、映像作品は主体であったため、制作技術についても双方に良い刺激になり、作品の内容と共に、お互いの技術を認め合う場面が多かったと聞きます。

この会は非常に好評を博し、2022年以降にも開催が予定されています。同時に、年々レベルが上がる映像作品のクオリティにも大きな期待が寄せられています。また、会ではCG技術など、両国合作作品が多く発表されており、多くの一流CGクリエイターやアニメーターなどが関わっています。こうした交流をきっかけに、両国での文化や技術の交流がさらに盛んに発展することでしょう。今後も、こうした民間交流を注視して、日中交流のこれからを考えるのも面白いかもしれません。

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執筆:BILLIKEN

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