【コラム】日中国交正常化50周年!注目すべきポイントは?

日中関係がすっかり冷え切っているかと思いきや、水面下ではさまざまな動きがあるようです。

この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、2022年の日中交流の展開について考察しています。

中国人からの熱視線の先

中国人ビジネスマン達と仕事をしていると、彼らは日本に非常に好意的であるといつも感じます。彼ら曰く、日本人は清潔好きであり、社会的ルールを守る民族であるため、好意的な印象が強いのだそう。実際、中国人の友人達は皆口を揃えて「日本人はルールを守る民族。ワクチン接種をして、マスクも装着しているから、新型コロナウイルスの沈静化も早いだろう」と話しています。中国人の日本への好意的な心情を念頭に、新型コロナウイルスの状況が改善した場合、中国人や中国企業は、まず日本進出を視野に入れることが考えられるでしょう。

そのうちのひとつが日本国内への不動産投資です。中国でも不動産売買は自由ですが、実際には不動産ではなく使用権の売買になります。所有権はあくまで中国政府が持っているため、厳密には不動産の所有とは言い切れません。日本の不動産は、購入すれば所有権も得ることができます。そのため、中国人にとっては、日本の不動産はより魅力的に感じていることでしょう。

また、不動産投資と同時に、日本のリゾート開発に乗り出す中国企業も増えるのではないかと予想されます。現に、北海道夕張市にあるスキー場は、2020年3月から休業していましたが、中国企業によって2021年に再開されました。今後も、中国人による日本国内での不動産関連ビジネス(リゾート開発など)や、その他の分野での日本進出は続くことでしょう。

国交正常化50周年がターニングポイントに

2022年は日中国交正常化50周年の年にあたります。そのため日中の文化交流も活発化することが予想されます。これまでも、日本から中国へ歌舞伎俳優が毎年のように訪問し、日本文化を伝える公演をおこなってきました。しかし、昨今はその流れが変わってきているようです。2021年12月8日より、東京の日生劇場で公演されているミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」では、日本人振付師の辻本知彦氏と中国人振付家の顔安(ヤン・アン)氏が担当し、すでに中国での上演も決定しているのだそう。今後も、こうした中国と日本による共同合作による舞台や、映像作品の制作などの企画が増えるであろうと考えられます。

2022年は、いよいよ北京で冬季オリンピックが開催されます。この大イベントとコロナ沈静化が成功すれば、再び日本国内は多くの中国人で賑わうことでしょう、日中のビジネスと文化の日は、来る日に備えて静かに、確実に動き始めています。

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執筆:BILLIKEN

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