中国でビジネスを考えている人は多くいるかと思いますが、中国の事情を何も知らない場合は、大抵うまくいかずに撤退することになるでしょう。
この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、中国ビジネスにおける失敗例と、その対応策について考えます。
中国進出成功のカギは人材とマーケティング
中国人は、転職する人が非常に多くいます。少しでも条件が良い仕事が見つかると、すぐに違う会社へ転職するのが一般的です。こうした背景から、中国には「すぐにやめてしまう人に教育をしても仕方がない」という考え方があり、採用も即戦力になる人を求めています。しかし、せっかく採用しても、優秀な社員はすぐにヘッドハンティングされてしまうため、待遇が悪い会社ほど、あまり優秀ではない社員ばかりが残ってしまう負の連鎖が起こってしまうのです。
日系企業においても、その連鎖は例外ではありません。中国で人を募集する際は、中国人だけでなく、日本人自身でも現地で戦っていけるようになることが必要です。
日本国内でしかビジネスをしたことがない企業が中国でビジネスを始める際、経験不足から上手くいかないケースがあります。しかし、日本の常識と中国の常識はもちろん異なります。そのため、日本の考え方のまま現地で仕事をしても、当然上手くはいかないでしょう。中国での仕事の経験がない企業が中国でビジネスを展開する場合は、まずマーケティングをきちんと行うことをおすすめします。現地の同業種の業界構造や習慣、現地企業、流通の構造、消費者意識、ライフスタイルなどを調査し、「中国人に好まれる商品は何だろう？」と常に考えることが重要です。
まず知ることから始めよう
中国でビジネスをするためには、中国市場について詳しい社員がいないと失敗する可能性が高くなってしまいます。日系企業の中には、言葉の通じない日本人を現地の責任者として派遣するという企業もありますが、これはビジネスをする上では無謀だといえるでしょう。
中国とのビジネスは、中国人がマーケティング対象である以上、中国についての知識がないと成功しません。従業員は、現地スタッフを集めてもいいですが、できれば中国を熟知した日本人スタッフと共にビジネスを行うことが重要だと言えます。中国で成功するためには、中国がどのような国なのかをよく理解することが大切です。
執筆:BILLIKEN
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