【コラム】気軽に手を出すと危険?中国との貿易ビジネス

「中国と貿易取引をしてみたい」と思っている人も少なくないでしょう。中国は、日本に比べ、まだまだ物価が安く、仕入れ先には適しているマーケットだといえます。しかし、すでに円熟期を迎えた中国とのビジネスは、今後も安泰なのでしょうか?

この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、これからの中国ビジネスについて考察します。

日本最大の貿易相手は中国で大丈夫?

貿易の歴史をひも解いていくと、日本にとって大きな存在になっているのが中国です。2001年までは、日本との貿易相手の1位はアメリカでしたが、2002年度から中国に変わりました。現に、日本で売られている製品の産地を見ると「MADE IN CHINA」と書かれている品が多いことが分かります。

日本の貿易相手に中国が多いことには、以下の理由があるからです。まず、中国の方が賃金が安い点です。そして日本企業が、中国に工場を建てているからという点が挙げられます。日本企業は中国国内に工場を建て、そこで作られた製品を日本に輸入しています。一見、このシステムは合理的な手法に見えますが、日本としては労働力と国力が下がるというリスクも含んでいます。

現状、日本では安い商品が数多く取り揃えられていますが、その分、日本人の働き口が少ないという事態に陥っています。賃金を海外で安く抑えた反動で、日本人の就職先が限られてしまっているのです。

中国貿易に手を出すのは危険?その訳は?

昨今は、副業の延長で「中国貿易」を行う人も増えています。その謳い文句は、「日本よりも、安く仕入れられる」「発注から納品までが、異常に早い」「まとまったロット数を受け付けてくれる」の3点です。それにより、気軽に中国貿易を始めようとする人が多くなっています。

しかし、蓋を開けてみると商品の不良品をはじめ、外箱の損傷やクオリティの低さなど、販売に向かない商品ばかりだということも。裁判を起こすにも、先方と連絡が取れないという事態に発展することもあるようです。そのため、「儲けようと思ったが、信頼関係がうまく築けずに、痛い目にあった」という人が大勢います。中国とのビジネスは一見簡単そうに見えますが、難しい面もあるでしょう。これからは、日本の貿易発展のためにも、正しい貿易相手と正しい選択をすることをおすすめします。

中国進出無料相談受付中。お気軽にご連絡下さい

執筆:BILLIKEN

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