【コラム】日本の医療機器が中国高齢化社会を救う!?

中国では、現在65歳以上の人口比率が高まっています。これは、国連の定義する高齢社会への到達を意味しています。

この記事では、高齢化社会を迎える中国での医療機器事情について、中国滞在経験のあるライターBILLIKENがまとめています。

高齢化社会の中国で注目される医療機器

中国では、現在、医療機器の輸入が盛んに行われています。これは、これまでの中国の人口増加に伴い、増加した高齢者を支えなくてはならないため、国内生産が追い付かない背景があるからです。また、中国における労働環境も変わりつつあります。共産主義のしわ寄せが顕著現れ、高齢者の就業が困難になってきています。中国は、これまで若者を中心とした工場作業などでの肉体労働が美化されてきました。共産主義の下では、高齢者は国家の保護を受けられるはずでしたが、現在のような資本主義経済の中にある中国では、それも難しい状況です。

そんな中、中国では高齢者向きの医療機器の導入に積極的になっています。国内生産の物だけでなく、国外からの輸入にも頼っています。その背景には、家族を大事にするという中国の国民性があると考えられます。日本製の医療機器は、資本主義の中の成熟期に培った技術を活かした産業の賜物です。一方、中国は資本主義の渦の中で、高齢化社会を迎えており、医療機器の実装が追い付いていないのが現状です。そのため、中国では医療先進国である日本などから、医療機器を導入し高齢者の医療をサポートする動きが顕著になっています。

ますますニーズが高まる医療機器

現在の中国の高齢化問題は、これまでの一人っ子政策によって加速しました。本来なら、若年層が高齢者を支える立場にいなくてはならないはずが、その逆になってしまったのです。中国人の家族感情を逆なでしてしまった結果になってしまったのです。そのため、高齢者にかかるこれからの医療費を、どのように捻出するのかが中国の大きな課題となってきます。

これからも、日本から中国への医療機器の輸出は増えていくことでしょう。また、国同士の行き来が自由になれば、高度医療などを日本で受ける中国人高齢者も増加するかもしれません。これからの日本の先端医療機器は、国内だけでなく、これからは家族を大切にする中国人からのニーズも高まっていくのではないかと推測されます。今後も、日本と中国の医療機器業界から目が離せません。

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執筆:BILLIKEN

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