【コラム】中国の出版業界における日本コンテンツの現在(いま)

中国の書店に行くと、近年目立つのが日本のコンテンツの中国語版です。そのジャンルは、一般的な文学作品だけでなく、漫画やライトノベル、コミックエッセイなど多岐にわたります。

この記事では、中国滞在経験のあるライター・BILLIKENが中国の出版業界における日本のコンテンツの今について考察します。

中国出版業界で人気の高い日本コンテンツ

中国の書店で人気を博しているのが、東野圭吾や村上春樹といった日本のベストセラーの中国語版です。また、昨今では若者層向けのライトノベル「ソードアート・オンライン」や、「君に届け」や「深夜食堂」といった日常色の強い漫画、さらにはたかぎなおこの「150cmライフ」をはじめとするコミックエッセイなどがブームとなっています。ビジネス書では、「断捨離」や「徳川家康」、「無印良品的改革」といった書籍が売れています。

中国書籍市場において、輸出入の代表的な窓口として挙げられるのが中国図書進出口(集団)総公司と言う機関です。年間で取り扱う輸入出版物は37万種で、国内の輸入図書市場の60%以上を占めています。中国では、街角で本や雑誌が購入できる書報亭(ブックスタンド)が点在しており、それらは政府が管轄しています。そのため、日本以上に書籍や雑誌に触れる機会が多く、流通ルートも独特です。

独特な中国の書籍流通ルート

中国での図書の流通ルートは、大きく分けて3つに分かれています。1つ目は先ほど紹介した郵政局が管理する街角の「書報亭」(ブックスタンド)。2つ目は国営大型書店「新華書店」にて。 そして3つ目が、近年勢いがあるのが「ネット書店」です。

当当網、京東網、Amazonなどが代表的で、支払い方法は、ネットでのカード(銀行/クレジットカード)引き落とし、郵便局からの振込のほか、商品配達時の支払いも可能です。幅広いジャンルの本が一堂に介するネット書店は、今や中国の文化にすっかり浸透しています。

書籍の文化は、今もなお需要があり、日本のコンテンツもさまざまな形で中国に輸出されています。今後も、中国の出版業界から目が離せません!

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