【コラム】中国人との信頼関係構築は時間がかかることを最初に知っておくべき

中国滞在経験のあるライターのBILLIKENが、中国人との信頼関係構築を紹介します。

スタートは信頼関係から

中国のビジネスの風習では、スタートは信頼関係からと言われています。この信頼関係とは、日本社会のような友達感覚とは違い、同じグループに属しているかどうかで決まってくるのです。「ビジネス」グループというのは、たとえば有名な人が同じ会場に同席していたり、同じ現場で仕事していただけでも、中国人同士の間では自慢のネタになり、「あの会社と知り合いだ」という言い方に換えられます。同時に、あの会社に連絡はしないで私に電話をしてくださいという言い方に変えるのです。このような状況は事業取引を行う側として機会損失となり会社が不利だと思われがちです。しかし恩を忘れない中国人からすると、日本の会社が私たちに声をかけてくれたというひと言で、いつか恩返しをしてくれることがしばしはあります。

中国人とのビジネスは時間がかかる

ローマは一日にしてならず。その諺の意味は北京や香港でも通じます。時間を経過しても取引先の名称を双方覚えているのであれば、中国本土との関係は少しずつ築かれていきます。日本企業としてはすぐに取引情報がほしいのにどうなったか分からないという印象で終わってしまいがちですが、粘り強く関係を持ち続けていると、日本側が忘れた頃に突如仕事がスタート商取引がスムーズになるのです。この取引までの時間の差異というのは、すなわち、縁や恩を大切にする中国人を見抜くという時間に繋がっているのです。

結局は仲間意識

中国人が日本人を信頼するのは、中国人が中国人を信頼するのと、同じ感覚を持っています。相手を信頼してくれる人を自分も信頼するというシンプルな繋がり。実際は事業を起こし継続するにあたってお金を用意したりビジネスフローを整えたりすることは大変なことですし、それは日本も同じだろうという認識は、中国側にももちろんあります。大変なことを乗り越えた上での信頼感を理解できる人同士が良好なビジネスを作り出すという事実は、どの国も変わりません。

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執筆:BILLIKEN

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