【コラム】中国の経済発展を支えてきたマンパワーの弊害とは?

中国の経済発展の礎は、なんといっても人口の多さでしょう。しかし、近年は人口抑制、いわゆる一人っ子政策のしわ寄せが、社会にじわじわと影響を及ぼしてきています。

この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが中国社会の現状について考察します。

一人っ子政策がもたらした新しい社会問題

これまで、中国は大きな人口を武器に、目覚ましい経済成長を遂げてきました。しかしながら、増え続ける人口を抑制するために行った一人っ子政策が、現在、中国の社会に大きな影響を与えています。そのひとつが高齢化社会です。日本は、世界で最も高齢化が進んでいる国と言われていますが、中国では、今後日本以上に深刻な状況が訪れることが統計上予測されています。

中国では、こうした現状を市場にも反映し、アンチエイジングや健康食品、メディカルツアーといったビジネスを次々に展開。これには中国国内の企業だけではなく、海外の企業も積極的に参入しています。しかし、経済的な面から見ると、アメリカなどと比べると、中国の高齢化の波が、今後大きな影響を及ぼすことは明らかでしょう。日本がこれまで辿ってきた少子高齢化と同じく、中国は日本以上に急速に社会、経済、さまざまなインフラが成長したこともあり、その問題の大きさもそれに比例して深刻な状況になるでしょう。

今後の政策に注目が集まる

中国はこれから、経済成長率を鑑みた場合において、大きな課題となるのは高齢化です。それに伴って労働力が不足することで、かつては設備過剰ともいわれるようなインフラや、住宅事情、極端な都市部の開発といった地方の格差問題もより深刻になることが懸念されています。

現在の中国では、今や政府がコントロールしようとしても、民主化が進み、大衆の主義主張の声はこれからますます大きくなることでしょう。そのため、中国はアメリカや諸外国とのつばぜり合いに力を割くよりも、まず国内の少子高齢化に対してどう対応していくかに注力をした方が良いという声も少なくありません。

 

急速に経済発展を遂げた中国の人口は、高齢化を迎え、新たな問題を孕みつつあります。中国はこれからどういった政策を展開するのか、その動向が気になるところです。

中国進出無料相談受付中。お気軽にご連絡下さい

執筆:BILLIKEN

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