【コラム】日中双方の社会情勢から考察するビジネスチャンスとは?

中国とビジネスを行う前に、まずは中国と日本の現状を比較しておくと良いでしょう。20年前、10年前、そして現在と、双方の国家には大きな変化がありました。

この記事では、中国滞在経験のあるライターBILLIKENが、中国と日本を比較する上でのポイントを解説します。

現在社会の比較から見る日中の今

今から10年以上前の中国では、少子高齢化問題はまだそれほど深刻ではありませんでした。これまでの中国人は家族を大切にし、常に一族で過ごすという文化でした。そのため、子供を多く産むことが当たり前となっていましたが、近代の経済発展に伴い、一人っ子政策を導入。ライフスタイルも大きく変化し、核家族化が進行しました。核家族化が進むと、人々の価値観も家族や親戚よりも、自分自身がどれだけ快適な暮らしができるかに変化してきました。身内よりも、まずは自分優先という考え方を持つ若者が増え、さらに一人っ子政策の子ども達が大人になったことも相まって、一気に少子高齢化が加速したと考えられます。

ここで見えてくるのが、この現状は日本と非常に似ているという点です。要するに、現在の中国は、一足先に少子高齢化社会を迎えた日本の状態とほぼ同じだと言えます。意外にも、日本の少子高齢化対策のノウハウが、現在の中国ビジネスに応用できることが分かります。

少子高齢化に伴い進化する介護ロボット業界

また、中国でも、日本と同様に介護ビジネスが本格化しました。なかでも、介護ロボットの分野では、技術力に大きな違いがあります。日本の介護ロボットは、開発段階から何度も厳しいテストを重ね、非常に優れた商品を取り揃えています。一方、中国の介護ロボットは、技術は日本に劣りながらも、圧倒的にコストが安く抑えられている点がメリットです。そのため、先進国などでは中国製の介護ロボットの方が好まれる傾向にありますが、近年では中国も日本の技術力と安全性に注目しているようです。

商品の技術レベルは、依然日本の方が高く、日々進化しています。介護ロボットもしかり、周辺機器なども、日本の高い技術力と安全性、利便性等を中国市場、ひいては世界市場に積極的にPRすることで、これからの介護ロボット業界を日本が牽引する可能性もあるでしょう。中国の介護ロボット業界も日進月歩です。しかし、現時点では日本の技術力の方が一歩リードといったところでしょう。こうしたストロングポイントを積極的にアピールしつつ、日中双方の少子高齢化社会の中でビジネスチャンスを見極めることが重要です。

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執筆:BILLIKEN

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