【コラム】億単位の高齢者を抱える中国介護市場について

13億もの人口を抱える国である中国ですが、今、日本と同じように高齢化社会の波が押し寄せています。年々深刻化する中国の介護市場は、どうなっているのでしょうか?

この記事では、中国滞在経験のあるライター・BILLIKENが、中国のこれからの介護ビジネスおよび介護市場について考察します。

億単位の高齢者を抱える中国

13億を抱える中国は、高齢者の数も並大抵のものではありません。このまま高齢者が増え続ければ、介護や医療など、さまざまな点でヘルプが必要になることでしょう。若者の数は年々減っていくなか、中国は今後どのように対応していくのでしょうか?

中国の介護市場には、現在でも日本の企業が数多く参入しています。中国で徐々に拡大している介護業界。世界でいち早く高齢化社会を迎えた日本にとっても、介護は大きな問題でもあります。中国は一人っ子政策の反動で、2050年になる頃には中国の60歳以上の高齢者は5億人を超えると予想されています。そんななか、中国のそして世界の介護事情はどのようになってしまうのでしょうか?

多方面に広がる介護業界

日本も同様ですが、介護業界は低賃金のため担い手も少なく、中国では専門的な知識を持つ人も少ないのが現状です。そうしたなか、日本やアメリカ、フランスなどの企業が介護市場に参戦し、ローカル企業と手を組んで中国に進出するケースも増えています。他にも、認知症ケアや、リハビリなど、ハード面だけでなくソフト面のケアの展開が進んでいる模様です。現状、中国では認知症への治療法は投薬くらいしかありません。今後、ケアやリハビリを導入することで、新しい方向性がもたらされることでしょう。

海外の企業が中国の介護市場に参入することで、これまでおざなりになっていた部分がカバーされていくかもしれません。中国は、日本より30年ほど遅れて少子高齢化問題がやってくると言われており、参入時期としては適しているのかもしれません。

これから、数億人という単位で介護の必要な高齢者が増えるとなると、建物、ケア、器具などさまざまな方面で企業が参入できる余地があるでしょう。高齢者は都市部よりも農村部の方に多い傾向があります。これからは介護付老人ホームや、高齢者住宅なども需要が高まることが予想されます。介護業界だけでなく、不動産や医療など、多方面に渡ってビジネスチャンスがあるかもしれません。

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執筆:BILLIKEN

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